工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

古材の活力

古材今朝は古材の再製材をしたのだが、たいした材積でもなかったのに大変だった。
檜の柱1本。1尺×10〜12尺の梁が4本。
50年を経て、歪み、反りが出ていて、虫害も少なくなかった。白太は全て喰われているといっても良いだろう。
ただ逆に50年ばかりだと、松のほうはベトリとヤニは元気だった。
ほぼ想定通りの荒木取りができたので一安心だ。
この後、環境に晒してシーズニング。乾燥は十分であるものの、割ったり裂いたりすればやはり木は動く。そして含水率の勾配があるので、これを解放させてやらないとアブナイ。
古材b針葉樹ではあまり家具制作をしたことは無いのだが、目の通った檜の美しさ、画像のように松の板目のおもしろさは大いに活かして木取りをしたいところだ。
少し悩んでいるのはフィニッシュ。塗装の方法だ。
針葉樹、ヤニ対策は重要なので、よくよく検討しないとイケナイ。ラッカー、ウレタン系だと良いシステムがあるが、そうした樹脂系のものは使用したくない。
いくつかテストを重ねて最良の方法を探し出さねばならない。

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