工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

木工機械の取り扱い

プレナー刃物交換
プレナーの刃の切れが悪くなってきたので思い切って交換する。
この“思い切って”という言い方には「何を言っとるんじゃい、切れ味が悪くなったらさっさと交換しなさい」と言われてしまうかも知れないが、超硬の刃を使っていると、前回いつ交換したのか忘れるほどの刃持ちがするので、交換のタイミングを失念しかねない、という含意がある。
十分削れていると思ってはいても、交換後の切れ味のすばらしさを見ればやはり交換して良かったなぁ、と一人ほくそ笑む。その削られた板面はもぅ何もせずにそのまま塗装したくなるほどスベスベしている。
さて今日は刃物の交換の時などに留意すべき事などについていくつか触れてみる。
普段の業務の中で機械のメンテナンスというものも、大きなメーカーなどでは専門の担当がいてメンテナンスの履歴などを管理しているはずであるが、零細な規模の工房ではなかなかそこまで管理できない事が多いように思う(ボクのところだけか?)。
したがって刃物の交換時に普段構ってやれない機械への愛を捧げるべくしっかり磨いてあげよう(機械に“あげる”という言い方は間違いだな、“やる”が適切)。
まずはエアダスターで木ぼこりなどを排除してやろう。
これは様々な送り機構(チップブレーカー、プレッシャーバー、送りロールなどの)のスムースな動きを確保するために重要。
次に摺動部への油の供給。
特に主軸のベアリングへのオイル、あるいはグリスなどの供給、交換は必須。
そして意外と気づかない点だろうと思うのは鉋胴(カッターヘッド)の刃物圧締のための小さなボルト部への油供給。画像のようにオイルスプレーでシュッとやれば良いだろう。
これで適切な一定の締め力でしっかりと安全に固定される。
無論、板押さえ機構(チップブレーカー、プレッシャーバー)の調整もこの際しっかりやっておこう。
プレナーという機械は複雑な機構をしているので、適切な送り機構を確保するのはとても重要で、なかなか難しいように思われるかも知れない。
プレナーという機械こそ調整ひとつで上手く削れもすれば、まったく良い削りが出来ないということにもなる。
しかしあまり難しく考えずに意外と簡単にできちゃうものだ。
同じ幅の木を2本用意するだけで OK。
ここではめんどうなので詳しく書けないが、刃先線を2本の木にピタリと合わせ、ここにドンと前後のローラーを落とせば良い。
(機種によってもその方法は異なるだろうが、基本は同じだろう)
それと、裏刃が大切だね。
製造メーカー、機種によってはこの裏刃がずいぶんいい加減な作りのものもあるのは確かだ。しっかりとした鋼で、適切に切れ刃に当たり、逆目が止まるようにセッティングされねばならない。
問題があるようだったら、機械屋に研磨してもらおう。

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