工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

食の彩り・寒い夜はポトフで

ポトフ

三枚肉のポトフ


久々の「耐乏的グルメ生活」エントリ。
寒い日の食卓は鍋もの、おでん、湯豆腐などをふるまい、心身ともに暖まるというのが定番だが、洋風おでんと言えば理解しやすいポトフもこれに加えてみよう。

素材は台所の片隅に転がっている根菜類が基本だが、キャベツなどでも美味しくいただけるね。
肉は鶏でも牛でもソーセージ類でも良いが、今回は豚のバラ肉。
(うちの冷凍庫には豚バラ肉のブロックが欠かすことなく納まっているのでね)
こうした煮物に限らず、中華でも何でも利用価値が高く、また豚を堪能するにはバラ肉という部位がサイコー。

以下、簡単にレシピを。

  1. まずバラ肉の塊を取り出し、フォークでブチブチと穴を開け、塩、コショーをくちゅくちゅなでつけ暫く置く。
    ハーブで味付けしても良いけれど、ボクはシンプルな方が好みなので塩コショーのみ。
  2. 30分ほど置いたらたこ糸でまぁるく縛り、食用油を引いた熱したフライパンの中に入れ、塊全体に軽く焦げ目を付ける。
  3. これを米ぬかとともに圧力鍋に入れ、ひたひた程度に水を入れ約20〜30分、圧力を掛けてゆであげる。
  4. その間に、根菜類の下ごしらえ。
    何でも好きなものを入れれば良いが、今回はジャガイモ、人参、タマネギ、ブロッコリーなど。

    • 最初にタマネギの細めにスライスしたものをバターで色づく程度に少し気長に炒める。
    • ここに鶏ガラスープ、あるいはコンソメなどとともにたっぷりめの水を張り、煮えにくいものの順に入れ、中火に近いとろ火で、とろとろと煮ていく。
      こういうものはただ煮えれば良いというのではなく、野菜のエキスをスープに醸し出すのが重要なので、じっくりいきましょう。
      画像のようにボクはあまり小さく切らずに、ゴロッと大きいままの方が好み。
    • ブロッコリーは別途塩ゆでして取り置く方が良い。
  5. ジャガイモが煮崩れしない程度にほっこりと煮えたらば、
    ここに下ゆでしたバラ肉のたこ糸を外し、ぬかなどをきれいに洗い流し、適宜切り分けてポチャンと加える。
  6. 再度煮立ったら、最後にブロッコリーを加え、フツフツッと沸騰させて、ハイ、できました♪
    辛子を用意しても良いかも‥‥
    画像のものは少しスープが足りなかったね。もっとたっぷりと欲しかった。

バラ肉の下ゆでだが、こうしたものは様々に応用が利くので、一度にたくさん作り置きしておくと、忙しい主婦.主夫には便利だね。
煮豚、角煮、焼き豚用、等々。

また素材を選ぶにあたり、できあがりの彩りを考えておくとさらに良い仕上がりになるね。
美味しいものは舌だけではなく、目でもいただこう。

今日のYouTubeはエリック・サティの 「3つのジムノペディ」。
ピアノはアルド・チッコリーニ(Aldo Ciccolini, 1925年8月15日 – )
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=PBP5simCIME[/youtube]
いわゆる環境音楽などの走りとして認知されてきたものだが、この動画のように、フランス19世紀末を彷彿とさせる不思議なパントマイム風、無声映画風の映像を背景として流されると、よりサティの不思議な迷宮へといざなわれるかのようで、ついほくそ笑みながらも、深く聞き入ってしまう。
ピアノのアルド・チッコリーニという人は、サティの最良の理解者であり演奏家であるらしい。

ボクのサティ視聴歴は高橋アキさんのCDが最初だったが、他に良い演奏があれば教えてください。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  •  ああ、おいしそうだ、、、。 ポトフって「おでん」と似てませんか。

    • たいすけさん、同じ素材を使っても食は地域によって様々に変化していくようですね。

      おでん ← かつをだし+牛すじ+昆布 vs 鶏ガラ or コンソメ → ポトフ
      日本人はおでん喰ってりゃ良いのでしょうが、欲望が強すぎるのでしょうか。

      イタリア人なんて、毎日、毎食、イタ飯ばっかりだそうです。

  • 主夫ですね~
    ポトフは手軽に出来ますよね。

    • 主夫してますねぇ。

      そうなのです。
      簡単に作れますので、あえて記述するまでも無かったのです。

      ところでkokoniさんは「はかせ鍋」って使います?
      省エネですし、こうした煮込みには最良の選択の1つ。
      旨さが違います。

  • はかせ鍋。。。。しらないです。。。
    うちはビタクラでやっていますが。

    • >ビタクラ
      知らないです(笑)

      はかせ鍋、というのは、ですね(笑)
      「保温調理鍋」という奴です。

      過度に火を使わずに、保温しつつ余熱で煮込むという方法。
      栄養素が壊れずに、味が良く染みこむ。

      うちでもたまに使っていますが、明らかに異なる独特の味わいが楽しめますね。

    • なるほど‥‥、高級圧力鍋ということのようですね。

      煮込み料理は食の基本ですよね。
      一汁一菜とか、
      欧州の貧農の食卓が堅いパン一切れと、豆の煮込み、ワンディッシュだけ、といった感じ。
      でもそういうのって、好きですね。
      シンプルで無駄が無く、滋養があり、心身ともに暖まるって感じ。

      赤と白のインゲン豆の煮込み、食べたくなっちゃいました。

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