工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ラーメン1食の関係性

今日、当地ははうだるような暑さだった。
街に所用で出掛けたついでに床屋に寄ってさっぱりしてきた。
「真夏バージョンでお願いしま〜す」とバーバーチェアに腰掛けた。
チョウ短くカット。
今日のところもそうだが、昨年から低料金の店舗に通うようになった。1,900円。
それまでは居住地域の個人の床屋だった。10年以上の付き合い。料金3,900円。
あることをきっかけとして替えちゃった。
ここで記述するようなたいした理由でもないのだが、サービスが悪くなってきていたということ。
そもそも予約制で事前に電話を入れて時間を決めるので、いつもその時間に行けばすぐ始めてくれた。しかしある時、その時間にいってもずいぶんと待たされ、それについては何らの説明もない。これが2度続いた。
この店舗オープン仕立ての頃はとてもサービスも良く、内容も充実していた。これが徐々に慣れてきたのか、1つ、また1つと簡略化されるようになってきていた。
ここが潮時かと10数年の付き合いをばっさりとやめた。


しかし考えても見れば3,900円だが決して高額とは言えないかもしれない。所要時間40分。単位時間あたり 1.000円/10分。一人の理髪師1日10人として 39.000円。そこから経費を引き、粗利は? たいした商いではない。(木工家はもっと厳しい?)
片や低料金床屋の 1.900円。所要時間20分というところかな。ほぼ同じく1.000円/10分というところ。
基本的技術は変わらない、余分な工程を省き時間短縮。
ただ口数も省エネ。「床屋談義」など御法度?。
でもね。気持ちよく刈ってもらいたいから、ボクはいつもこうした店では愛想を振りまき、世間話を仕掛ける。そうすると大抵は省くべきサービスがもらえるのだ(笑)。
こうした低料金店舗、お互い大体がむっつりして済ます人が多いようだが、気は心。お互い気持ちよく刈ってもらい、気持ちよく支払おう。
最近様々な店舗で感じることだが、店舗スタッフはマニュアル通りの接客。客はむっつり(男だけかな)。もっとコミュニケーションすれば?。
ラーメン屋、メシ屋であれば、美味しいモノを食べさせてもらって感謝 ! 、お兄ちゃん、このメンマ旨いぜ、と一言声を掛けてやろう。
拝金主義というか、金さえ払えばおしまいだろう、という考えはどこか歪んでる。
ラーメン1食の関係性に人の生き方も反映されると言うのはちと言い過ぎか。
ロンドンでのテロリズム犠牲者へは哀悼を捧げるだけしかできない。あなた達の悲嘆はボクたちの嘆きでもある。同様にパレスチナ、アフガニスタン、イラクで傷つき倒れてゆく人たちの叫びもまた聞き逃すことはできない。
ブレアの「勝利は我らにある」という発想そのものは時代錯誤で、G8らの暴力の連鎖で押さえ込めるような牧歌的な時代ははるかかなたに遠ざかってしまった。

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  • 我が家では家内が床屋さん。
    バリカンで息子たちと私を刈ります。
    もう12年近くになりますよ。電動バリカンも
    2代目ですけどね。家内の腕も確かです(^^)v
    当然、楽しく?会話をしながらやってもらいます。
    こちらではホワイトバンド、売り切れ。
    7月中旬だそうです>再入荷
    送料の420円でもう1本買えそうですから
    もうちょっと待ってから買いますよ。
    さて、夜勤明け。
    寝ます。
    おやすみなさい。

  • ほう、kentさんは「髪結いの亭主」という訳ですな。
    うらやましい(笑)
    親子のコミュニケーションとしては最高だね。
    ボクがガキの頃は耳垢を取ってもらったのがそれに当たるかな?
    もう既にホワイトバンドの3つの*(アスタリスク)の刻印が木埃で良〜く見えるようになってきた(埃象嵌 な〜んちゃって)

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