工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Alan Peters、その2

Alan Petersという英国の木工家については、評伝を記すほどの理解も無ければ、著書刊行後の作品についての情報も持ち合わせていなかったことは前回触れた通りだ。
そこであらためて手持ちの洋書やら、ネット上で探したのだが、良いYouTubeの投稿映像があったので置いておこうと思う。


当初のAlan Peters氏へのイメージとは異なり、デザイン的にもオリジナリティーを重視していることが分かるし、また無垢材ならではの木工アプローチを感じるし、かなりディテールにもこだわった優れた木工家であることを再認識させられた。
「The Makers’ Maker」と尊称されるのも当然であったと言うべきか。
英国における Art’s & Craft’s の流れを汲み、その王道を行くクラフトマンであったというわけだ。
このYouTube画像に関連する他のものにもアクセスしつつ、英国の木工の現状にも少し立ち入ってみたが、これもまた想像される以上に盛んな状況のようで、また高品質な木工が展開されている様子も垣間見られ嬉しくなった。
鬼籍に入ったとはいえ、これを機としてAlan Peters氏に導かれるように、木工の豊かな世界へと探訪できたことを感謝したい。

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