工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Macユーザーの確定申告は

開花
数年前から国税庁は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」というものを推進している。
申告書類作成のウィザードとともに、Web上から申告、申請ができるという便利なシステムではある。
ただここには利用が促進されない問題も孕んでいる(後述)。
実は昨年まではこの「e-Tax」システムはMac OSには対応していなかった。
確か数年前、公的機関がそうしたWinしか対応しないようなシステムを運用することには問題がありはしないのか、という抗議をこの窓口にしたことがあったものだ。
しかし、ありがたいことに、この「e-Tax」では申告そのものはできなくても、書類作成のサポート、ウィザードは提供されていて、これはMac OS Safari環境でも享受できる。(確定申告書等作成コーナー
無論ボクは数年前からこれを活用し、プリントアウト(PDF)し、これに捺印し、送付していた。
昨夜、本年度分についてもこのシステムを利用し、本日投函したところだが、実は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」そのものもMac OS対応になっていることが分かった。
少しは国税庁もコンピューター世界の様々な環境にも対応させようという、“真っ当な”思考に近づいてきたと言えるのかもしれない。 拍手 !!


でも恐らくはMacユーザーもWinユーザーもこぞってこれを利用しようという考えにはなっていないと思われる。
何故ならば、この「e-Tax」システム活用にはハードルが高い。
(1)電子証明書
(2)ICカードリーダライタ
この「e-Tax」利用には上の2つが必要となるというのだがね。
まずこの「電子証明書」であるが、取得にも多少の出費が強いられ、その有効期限も3年ということでその度に更新せねばならない。
一方の「ICカードリーダライタ」という端末機購入にも4,000円ほど掛かる。
さらにまた、申告に伴ういくつかの添付書類は、これまで同様郵送するということのようだ。
果たしてこのシステムが納税者にとってどれだけのメリットがあるのかは理解に苦しむ。
と、ここまで書いてきたが、今年度からはこの「e-Tax」システム利用者には5,000円の税額控除が受けられるように税法が改定されているようだ。
なるほど、恐らくはこの「e-Tax」システムが全く普及しないために、腐らすに任せる訳にもいかず、餌をぶら下げてくれたということのようだ。
しかし納税する側に様々な経費出費とともに煩雑な手続きを強いるということがおかしいし、如何にもお役人の考えそうなシステムである。
もっと本質的なところからこのシステムを考えてみれば、ボクは個人的にはジョージ・オーウェルが『1984年』で描いた、国家が市民を管理する世界へと向かうようなシステムとしての意味を持つ「住民基本台帳」と、それを基礎とした「電子証明書」なるICカードの作成などしたいとは思わない。
しかしこうした電子システムの構築には莫大な経費が掛かっているのだろうね。
一般競争入札であるのか、指名であるのかは不明だが、N○△社、□▽通、あたりが請けて構築、運営、管理しているのであろう。
ならばこうしたIT関連企業への潤沢な資金提供こそ主要な目的ではないかと穿って見たくなろうというものだ。
そのようなわけで、今年度もこの「e-Tax」サイトを活用させていただきはしたが、電子申告ではなく、プリントアウトして郵送する方法を選んだ。
サイトについての感想であるが、確かに基本的な書類作成の条件は満たしているのでありがたいが、ややページ構成面において問題もあり、デザイン的にはバッドなもので、もっと何とかならないかとも思う。
民間企業のサイトであれば、もっとクールで分かりやすいものができるはず。
もちろんこれはボクたちの税金から作られたシステム。
その活用がほとんど進まないというのは税の有効利用という面からは、問題なしとはしない。
意外と個人事業者ではこの「e-Tax」を知らない人も多く、宣伝普及活動もどこまで力を入れてやっているのか疑問だ。
せめて、申告書類の作成を誘ってくれるシステムぐらいは活用していきたいね。
画像は確定申告書の投函に郵便局へと自転車走行した道すがら、驚きの桜の開花を収めたもの。
個人住宅の庭に植えてある樹高10m以上も大きな幹。
どう見てもソメイヨシノにしか見えない咲き方、花の色合いであるけれど、近くの土手のこちらは明らかなソメイヨシノの方のつぼみはまだまだ堅い。
まだお彼岸にも日がある弥生3月中旬の桜だ。
コンパクトデジカメでのもので、しかも被写体は高所で距離もあるため、ピントがめちゃ甘いのはご容赦を。(クリック拡大)
気象庁が発表した九州から北陸までの開花予想では、なるほど高知、大分と並んで、ここ静岡が最も早く24日とのこと。
お彼岸の数日後と言うことだね(時事通信
国税庁
「e-Tax」案内サイト

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