工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Webディレクター・中村勇吾

昨夜のNHK総合・「プロフェッショナル仕事の流儀」のゲストはWebデザイナー、中村勇吾さん。(NHK対象サイト
Web潮流の最先端がどのようなものであるのか、関心はあるもののほとんどウォッチしていなかったが、この中村勇吾さんが制作したサイトは驚きの連続。
あれこれ語る前に、このNHK番組のために作られたちょっと遊び感覚のページを。(NHK番組サイト
ソースを読もうにも、そうしたスキルのないボクには解読不能ながら、Flashプレーヤー+XMLを基本として、彼ならではのプログラムが組み込まれているのだろう。
ボクが中村勇吾さんの仕事を知ったのは、たまたまUNIQLOのサイトに行ったときのこと。
クールでインタラクティブな仕掛けが散りばめられ、Webアクセスの無条件の楽しさが伝わってくるものだった。
へぇ〜、Webでこんなこともできるんだ、と見入ったもの。
最近話題になったのはNECの企画である「植樹プロジェクト 」、あるいは「Honda Sweet Mission」などだが、
amaztypeちょっと遊んでしまったのが次のサイト。
「amaztype 」
amazon扱いの本の検索ツール。
検索語の文字形状に、検索された本の全てが次から次へと積み重なる、動的経過はスゴイの一言。
Web上には多くのクールなサイトがあり、楽しめるが、中村勇吾さんのFlashは全く趣を異にする。
ともかくWebアクセスにおける楽しさを提供し、その結果としてクライアントへの関心を呼び覚ますという仕掛けは、とてもスマートで格好良いの一言。
世の中、やたらとクリエイターどもが増殖しているようだが、真にクリエイトしている人に出会うのは楽しいものだ。
彼はこの世界では全くの独学でスタートし、企業デザイナーとして安定志向するのではなく、何ものにも依拠しない独自のスタンスがまた彼の業績を産んだ重要なポイントかもしれない。
とりわけIT社会では個人の天才的とも思えるひらめきと才能、そしていくつもの困難を乗り越える強靱な精神力を継続して発揮できる人が頭角を現すことで顕著な世界だが、そうしたことは他の創造的な分野においても大きく変わるものでは無いだろう。
日本から発信される真にクリエイトな才能が枯渇する中にあって、中村勇吾さんの業績が世界から高い評価を受けていることはとても嬉しいこと。
■ 中村勇吾さんのサイト

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