フット 二態
これはミュージックスタンドのフット部分、塗装中。
以前はフラットな形状だったが、このようなカマボコ面に替えてみた。
この脚部は先端に向かい、高さも厚みも徐々に小さくなっていくので、面取成形もイージーでは無く、手鉋シコシコの世界となるが、果たしてそれだけの効果はありや?
などと、考えてしまうのは修行が足りない証拠か。
しかし、手を掛ければ良いというものでは全然無く、シンプルに納める方が良い場合も多い。
ディテールを考えるのは楽しいが、デザインは難しい。
左右一対の円弧状のズリ脚は、アレーの雇い核で強く、堅く緊結され、ここに支柱がホゾ指しされる。
アレーの延長部分に逆から支柱のホゾが入ってくる。
細長い穴が空いているが、これは支柱に貫通される穴の延長部分。
加工の間違いでは無いので、見逃してもらいたい (苦笑)
以前も同じ事を書いた記憶があるが、こうした接合部は、アレーが最良の方法かも知れないね。
そうそう、以前は、職人の符牒で「おしゃぶり」なぁ〜んて、言っていたっけ。
アレーより親しみやすくて良いだろ ?
acanthogobius
2011-12-8(木) 17:26
Galleryを拝見すると、スタンドの高さが変えられるように
なっているので、支柱に貫通穴が必要なんですね。
ということは、この支柱は張り合わせなんですか?
四隅を留めで貼ってあるのでしょうか?
artisan
2011-12-8(木) 18:58
流石に、目の付け所が違いますね!
特段に変わった手法ではありません。
大きめのサイズに木取り、半分に割り、それぞれに上から入ってくるポールの厚みの1/2+αの深さを欠き取り、接ぎ合わせ部を相欠きにし、接合。
その後、テーパーに加工し、かつTopの部分に紫檀をアクセントとして配置し、締める。
留めということですと、目が切れてしまい具合悪いでしょ。
これですと、ほとんど1本の木とたがわない仕上になりますね!