工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

家具職人はiPhoneをどう使いこなす?

iPhone

昨年のWWDCでのiPhone2Gの発表以来、国内リリースを待ち望みつつ3Gへのグレードアップ進化を見つめてきたので特に驚くようなものは無いはずであったが、しかし昨夜来のメディアのフィーバーぶりには驚きを越えて呆れてしまった。

購読紙朝日に至ってはこのところ連日のように取り上げているし、今日の夕刊では1面トップで六段ヌキ。地元地方紙も同様。NHK他TV局も騒ぎすぎ。

しかしSoftBank表参道店では数日前からの人を先頭に1,500人もの行列が出来る騒ぎぶりを見せられ、またこれが日本に留まらずグローバルな拡がりを持つことを知れば、もうちょっとした世界的社会現象と見なすべきかとも思えてくる。
たかがケータイ新機種リリースが何ほどのものか。



しかし実際に掌(たなごころ)に納めてみれば、やはりただのケータイで無いことが少しづつ理解させられる。

何よりも類種と全く異なるのがUI(ユーザーインターフェース)。本体正面にはホームボタンというものが1つ付いている以外は3.5インチ液晶パネルのみ。
電源を投入し起動のスライダーを右にタップすれば基本アプリのアイコンが現れる。
こここから電話はもちろん、メール、Web、iPod、カレンダー、写真、GPS、など様々なアプリへとアクセスする。
全ては液晶マルチタッチパネルへの指操作で、まさに直感的なところがUIとしての最大の特徴。

これは既にカーナビ、MacBook Airなどで体験済みでもあるが、全ての操作をマルチタッチとした潔さに他のケータイには無いAppleの先進性がある。

今日はアクティベーション(初期設定)、ロック解除と、iTunes接続によるユーザーアカウント設定、および電話帳、カレンダー、Safariブックマークなどの同期、さらに4GBほどのiTunesアルバムのコピーを行っただけで終えたが、期待したいのは、APP Store(現在は500種ほどの様々なカテゴリーのアプリケーションがあり、今後続々と登場し、ここから自由にダウンロード、インストールできる)だ。

この6月のWWDCにおいて紹介されたアプリで少なからず驚かされたのは医療現場における活用法の1つだった。ドクターと患者のコミュニケーションにこのiPhoneを使った画像による解説が実に視認性が高く、かつ説得性があるなと思わされた。
こうした新次元とも言うべきケータイの活用法というものは今後このiPhoneによって道が開けていくのだろうという予感がする。

これはApple社がアプリ開発のためのデータをオープン化し、これを受けた世界のプログラマーたちが鎬を削って優れたソフトを開発できる環境が整備されているからだ。
ここにもこの iPhone独自の革新性とユーザビリティーがあると言うべきだろう。

さしあたってはGPSを活用した「駅探ナビ」であるとかゲームに関心が強いのかも知れないが、しかしそうしたエンタメ以外に隠れたiPhoneならではの有用なソフトが出てくることを期待している。まさにWindows、Macに次ぐ、新しいプラットフォームとしての新奇性を生かすソフトよ出でよ !というところだろう。


さて、懸念されたSoftBank社の3Gネットワークインフラだが、今後外出時に確認したいと思うが、とりあえずは自宅周囲においてはこれまでのauよりも安定した受信ができるようで安堵した。

iPhone3G説明資料なお契約時にはじめて知った注意事項もいくつかあり、やや戸惑いもあるのだが、SoftBank社のiPhoneをめぐるApple社との交渉、契約約款などではさぞ苦労されたことと思う。(権利関係、受益の配分、情報の開示など)
ショップでも数日前(07/07と読めた)に詳細な契約時のレクチャーを受けたばかりのためか、少し理解不足もあるようで、説明資料の分厚いコピー用紙を抱えて、ボクの意地悪な質問にも真摯に対応してくれていた。

ボクは50ヶ月ぶりでの機種変更ということに表されるように怖ろしくケータイ音痴なので現在のケータイのスタンダードと比較するのは適任ではないので、興味のある方は、然るべく適切な解説のサイトなどを探して検証していただきたい。

しかしまずは実機にぜひ触れてみて、その革新性、新奇性を体験していただきたい。
タイトルの「家具職人はiPhoneをどう使いこなす?」は、今日のところはおあずけである。
少し頭を冷やして、ゆっくりと考えてみよう。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • いつも拝見しています。
    >たかがケータイ新機種リリースが何ほどのものか。
    この日の為に解約までし、その日に手に入れた
    人のコメントとは思えない様な気がします。
    って 初めてのコメントで大変失礼致しました。
    らしくないな〜と思いましたのでコメントさせて頂きました
    無理に流行について行く必要も無いと思いますよ。
    今後も木工ブログ楽しみにしています。

  • 木工新人さん、いつもご覧いただいているようで、感謝いたします。
    コメントもうれしいです。
    >この日の為に解約までし、その日に手に入れた人のコメントとは思えない様な気がします。
    ですよね。ベタに喜ぶべきところです。
    根がひねてる、表現力がチープ、
    >無理に流行について行く必要も無いと思いますよ
    ボクはむしろ旧世代の人間ですので、時勢へは抗うことの方が多いです。
    しかしApple製品を好ましく思い、これを積極的に使うということの整序はできている積もり。
    もともとAppleの精神はカウンターカルチャーにあるでしょうし、流行におもねることのない、オルタな世界で道を切り拓いてきているところが“革新性”のエネルギーであり、世界的に支持者の拡がりがあると思うのですがどうでしょうか。
    お若い方からのコメント大歓迎ですので、今後もお願いしますよ

  • きゃー、待ちに待った(ベタにv(^_^)v)iPhoneですね!
    常々、ボタン1つでどのようにメールを打つのか
    不思議でなりませんでしたが、
    まさかキーボードが適切なカタチで「出てくる」とは!
    私がMacを購入した時、説明書も何もないことに驚いていたら
    友達が「誰でもすぐに使うことが出来るのがMac」だと言ってました。
    「まさに直感的」とはこういうコトなのでしょうね。
    お昼のニュースを見ながら 
    今でも携帯を持っていない年配の職人さんが
    「こういうタッチパネルの方が使いやすいかな」ってつぶやいていました、笑。

  • サワノさん、もう触れてきたでしょうね。(ヨダレをこぼさないように注意の上 )
    >Macを購入した時、説明書も何もない
    今回もiPhoneサイズに折りたたまれた小さな蛇腹様のガイドがあるのみ。
    (詳細のユーザーガイドがPDFとしてサイトに置かれているのでご安心下さい)
    >携帯を持っていない年配の職人さんが「こういうタッチパネルの方が使いやすいかな」
    ボクと同年代の方?
    そうですか、うれしいですね。そのような方にこそぜひ体験していただきたい。

  • 鉋と鉋屑とiPhone、なかなか良い絵ですね。
    友人は家電量販店に朝7時半から並んで手に入れたようです。
    ニュースのコメンテーターのおじさんがiPhone発売のニュースの中で
    「私には多機能過ぎて使いこなせそうにない」旨のコメントをしていました。
    この人iPhoneの事をしらないな、という印象ですね。
    appleがカメラを作ったらどうなるのかなと、ふと考えてしまいました。

  • 携帯の通信料だけ考えると高くないですか?
    七千円?とか
    ↑これって主婦の感覚?

  • acanthogobiusさん、皆さん並ぶことを強いられたようで、大変でしたね。
    ボクはそんな時間が取れないこともありますが、たまたま近くのSoftBankショップが予約受付をしてくれましたのでのっそりと当日夕刻に契約に出掛けた次第。
    >多機能過ぎて使いこなせそうにない
    iPhoneはめちゃくちゃ多機能ですが、自身の使用環境に合わせて500(現時点)以上の機能(アプリ)を取捨選択できますので、個性的なものとなるでしょうね。
    カメラですか。なるほど。着目が良いですね。
    もしあり得るとすれば、既存のデジカメとは全く異なるコンセプト、デザインで驚かしてくれそう(笑)

  • kokoniさん、ご覧になりましたか。
    月々の経費はこれまでのボクの平均料金の3倍以上。高いですね。
    iPhone破産になっちゃうかも。

  • iPhoneの上陸は、もうすでに社会現象を引き起こしたといっても過言ではないですよね。
    ところで、もうご存じかも知れませんが、右サイドに貼ってある、iTuensのWeeklyChartのブログパーツは、ブログパーツのカラーと曲のジャンルを変更できるようになってました。ちなみに私は、ブログパーツの色は、レッドにして曲のジャンルはR&Bに変更してみましたよ♪
    http://www.apple.com/jp/itunes/store/blogparts.html

  • あるブロガーさんがiPhoneを
    「ネットに常時接続されたパソコンをポケットに入れて持ち歩ける物」
    と言っておられました、
    それを今の自分で考えてみると
    家と仕事場の往復の生活(ネットにすぐつながる環境)
    で二年間で最低20万円のランニングコストを考えると
    悔しいけどスルーするしかないです
    久しぶりのマイ携帯はiPhoneと思ってましたが残念!!
    「家具職人はiPhoneをどう使いこなす?」
    のタイトル少々無理があるかなと思ってしまいました
    (照れ隠しでしょうか?)
    でも持っていない人間がどうこう言っても
    「なんやらの遠吠え」なんで
    何か新しい発見期待しております

  • みみさん。はじめでのコメントですね。
    ブログパーツの件、感謝です。
    これからもどうぞよろしくお願いします。
    (このコメントiPhoneからアクセスしてみました)

  • namさん、コメントありがとうございます。
    仰るようにランニングコストは通常のネット利用者からしますとかなり勇気のいる決断を強いられます。
    >「家具職人はiPhoneをどう使いこなす?」のタイトル少々無理があるかなと思ってしまいました
    少々どころか、大きなムリがあったかも知れませんね。
    またいずれあらためて整理しまして、iPhoneならではの特徴をお届けできれば良いのですがね。
    でも既にいくつもの新鮮な驚きを体験させてもらっていますので、決して後悔などしていませんよ。(半分強がり?)
    1つ上のコメントはiPhone>Safariからしてみましたが、テキスト打ち込みは慣れがないせいか、時間が掛かりましたね。
    ローマ字打ち込みは親指2本が良いようです。
    このBlogの更新もできそうな感じです。(画像の張り込みはちょっとムリかな)
    namさん、またコメントくださいよ。

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.