工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

大暑の中での機械探し

今日は朝からピーカンの空。早朝から車を走らせたが、7時の時点で外気温は27度を示し、所用を済ませた9時過ぎの帰路では早くも32度を超えていた。
今日22日は二十四節気の大暑だそうだ。
つまりしたがって次の二十四節気は立秋ということだね。
またそれまでの間を大暑と言っても良いのだろう。(立秋は8月7日だ)
あらためて、皆さま
   暑中お見舞い申し上げます !
    兎も 片耳垂るる 大暑かな    芥川龍之介


ところでうちは機械設備の方はほぼ充足している。
しかしそうは言っても、ほぼ、という留保が付いてしまうのが実態。
ほぼ機械の種類は満たしているものの、いくつかの機械において可能であればスペックアップしたいという願望はある。
そのうちいくつかは機械屋に手配方依頼しているのだが、あまり良い情報が入らない。
もっと言えば、機械屋にとってあまり美味しい話しではないので、食い付いてこない、というのが正しそうで困ったものなのである。
ところが最近、知人木工家からの機械探しの依頼もあり、その話しを持ち込んだところ、とんとん拍子に情報が入って来ちゃった。
全く現金なものである。
そんなわけで早朝から県西部のある機械屋の倉庫へと現認に出掛けたという次第。
機械はテーブル傾斜の昇降盤。
現有機はボクが訓練校にいたころに求めたもの。
卒業後、前回触れた親方の下で指導してもらうために、その工場へと設置する必要性に迫られたからだ。
当時は機械への認識が浅かったためもあるが、あまり良いものを見つけることができなかったのだが、その後、独立後5年間ほどこれをメインに使い続け、大いに働いてもらった。
その後、地域の工場団地にある家具メーカーが一部業務縮小するということで、そこの工場長の計らいで軸傾斜昇降盤の中古を無償で入手することができ、2台態勢で使ってきた。
さらにこの軸傾斜の方ををより良いものへと10年ほど前に更新していた。
しかしやっとテーブル傾斜昇降盤の“まともな”ものがうちにやってくることになったから喜ばしい。
中古ともなれば、現状のまま使えることは希である。
それまでの使用環境、使用年数によっては、とてもまともに使えないものが少なくない。
そこでまず確認したのは定盤のヘタリ具合。
次に主軸、補助軸のフェンスの具合、三日月定規の整備状況、集塵カバーの有無、テーブル傾斜用のハンドルの有無、定盤の大きさ、等々。
この機械屋の倉庫には4台の候補があったが、うち1台は所定のスペックを満たしていた。メーカーは奥平というところのもの。
しかも、通常この程度の機械には考えられない主軸フェンス固定の微調整ハンドルまで付加している。
後はサビを取り、ベアリング、ベルトなどを交換し、機械精度を再度出してもらい、無くなっていた補助軸のカバーを作ってもらえばほぼ完璧だろう。
約1ヶ月後にはやってくる。

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  • こんにちは。初めましてです。
    この記事読んでて、暑中見舞いを書かないといけない時期だということを思い出させてくれました。すっかり、忘れてました。ありがとうございます…
    もうご存知かもしれませんが、右サイドに貼ってある、iTuensのWeekly Chartのブログパーツが曲のジャンルを変えられたり、ブログパーツの色が変えられるようになってましたよ。http://www.apple.com/jp/itunes/store/blogparts.html

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