工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ジョルジュ・ムスタキ(YouTube)

週末恒例(?)のYouTubeからのミュージッククリップ
今日はジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)から代表曲、『Le Métèque』(異国の人)。
YouTubeにはこれより10年後のものもあったが、まだヒゲが黒い頃、1969年のものから。

既に70代半ばにもなるので最近の動静は分からないが、昨年のフランス大統領選で、セゴレーヌ・ロワイヤル候補の支持を表明していたことで話題になっていた。
もう来日は無いだろうかね。
ボクが最初に魅入られた曲は『Hiroshima』だったかな。
フランスのある種の良質な文化を継承する歌い手として見做される人だが、ボクにはむしろアラブ、ギリシャ、フランスなど地中海各地に根ざすコスモポリタンとしてのイメージが強い。
ムスタキが脚光を浴びたのは「理想の時代」。
しかし「虚構の時代」の今はこうした歌は産まれようがないか。
そうした時代を生きなければならない今の若者は辛い。
でもね、時代は停まっていはしない。
ゆっくりと、しかし確実に変遷し、また新たな時代が引き寄せられるはずさ。
ムスタキもセゴレーヌが敗れ去ったとはいえ、諦観しているわけではないだろう。

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