工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ジューン・ブライド

Bridal
 甥の結婚式に出席してきたのだが、今時のブライダルビジネス事情に触れることが出来、楽しませてもらった。
全国展開するカメラ小売店での職場恋愛。新婦は仕事柄モデルを努めることもあるようで、カメラ目線が素人離れ。職場の上司、同僚が大挙して押し掛けて撮影会さながらの騒がしい披露宴。
会場は新しい施設で、ご両人も自分たちが被写体として写されるためには、という選択基準で選ばれたようで、ドイツの古城を模した施設を選んだようだ。
高齢化社会、少子化傾向のなかにあってブライダルビジネスも競合が激しくなってきていて葬儀会場に鞍替えするところも少なくないようだ。
今日の会場も新たな個性的ブライダルを求めるカップル向けに新装された施設のようで、その式次第も顧客の要望をしっかりと反映させたものとなっていて、なかなか魅せる内容ではあった。
しかしチャペルで挙式を司る牧師が西洋人であるのは良いけれど、説教が英語であることは果たしてどうなのだろう。こうしたものは説教の内容が聞き届けられることよりもイメージ戦略に上手にはまることがむしろ重要なこととなっているのだろうか。
こうしてハレの場は全てがビジネス戦略のなかで、消費されていくのです。

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  • いやいや、裕次郎君、奇しくも同じ6月4日、琵琶湖沿岸のホテルで、わが娘が結婚式を挙げました。27歳。父親としては、これまで手塩にかけて育んできた娘を新郎に「取られて」しまうわけで、嬉しいことは嬉しいが、やっぱり淋しいのであり、わが胸のうちは複雑骨折、いや、複屈折しています。それが、世の父親というものです。
    わが牧師は、なかなかの好人物で、ちゃんとニホンゴでやってくれた。その独特の言い回しのニホンゴが、それなりに味わいがあった。日本人て、こういうときだけ、にわかにキリスト教を受け入れてしまうけれど、聖書を読んだらわかるように、神というのは、けっして「やさしい」ばかりの存在ではないんだけれどなあ。
    それはさておき、うちの末っ子(立命館大学3回生)の亮介が、おいおいと泣き出したのには驚いた。ふだん、茫洋としているこの次男が、お姉ちゃんの晴れ姿(in her long wedding dress)を目の当たりにして、胸がふさがれたのだろうか……。彼の感受性を見直した。
    結婚式(11:30〜)と披露宴(〜16:15)を通して、感じたこと。「こんなにみんなから祝福されて、なんて幸せな二人なんだ」「娘のおしめを換えていた頃から、もう、27年が経ったのか。親も歳をとるわけだ」「30年前には、この俺も、琵琶湖沿岸で式を挙げ、この古女房を娶ったわけだが、30年経って、女房にも貫禄が出てきたなあ。これからは、こどもたちが家を出て行き、あとはこのかあちゃんと二人で生きていくんだから、もうちっと大事にしてやるか」 再見

  • 花嫁の父でしたか。ウ〜ム。
    心中お察しします。
    バージンロードの歩みは如何だったでしょうか。
    (昨年は姪の挙式で父親に替わり、ボクが手を引いて歩きたいと願ったものだが←ウソです)
    今晩あたりは夫婦2人で思い出話に花を咲かせて、ですね。
    嫁がせて親としての責任を果たされた訳でしょうが、ここで気落ちしてはなりませんぞ。お互い人生はまだ半ばです。

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