工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

DOMINO活用とFESTOOL礼賛

DOMINO1
世界を駆けめぐった底が抜けたような同時株安だが、欧州の工業製品を米国経由で購入する場合の価格への影響はどうなのだろう?
FESTOOL社の工具のことだが、DOMINO、プランジルーター、いずれもそうなのだが、使う度にその品質の良さを再確認させられる。
これまでも度々語ってきたところなので、繰り返すまでもないのだが、洗練された工業製品としての品質の良さと、作業者の求めに徹底的に随伴しようとする設計思想というものは類種には見られない独自のものがあるように思う。
さて画像はあるテーブルの脚部の木口への枘穴を開けているところ。
数種のDOMINOダボの中で最大のものを2枚埋め込もうというものだ。
下側がジャストフィットで上がややアバウトの巾(厚みはいずれもジャストフィット)
これは上下の位置関係に於いて微妙なずれも接合度に影響を与えないような配慮のため。
DOMINOはこのようにジャストフィットの他に+6mm、+10mmの3段階の巾で開けることができるようになっている。
DOMINO2DOMINO本体のフェンスの白いものは紙。
つまり上下位置関係の微調整のために0.75mmの厚みの紙を探してきて貼り付けたもの。
DOMINOは元もと、数段階の厚みに対応させるような機構になっているが、こうした微調整をすることで如何様にも対応可能だ。
DOMINOのデフォルトでの加工材厚みの設定(その厚みの中心に穿たれる)は以下のよう。
15/20/22/25/28/36/40 mm
ウォールナットという良質な材種が対象と言うことから少し割り引かなくてはならないかも知れないが、木口へ10t × 29w × 25dのボリュームでの穿孔だが、全くばたつき暴れるようなこともなく、スムースに静かに作業は進む。
なお、集塵システムはDOMINOの穿孔システムからして必須の要請となる(適切に排出されないとカッターの駆動に障害があるだろう)が、少し写り込んでいるマキタの集塵機に吸わせ、100%の集塵効果がある。
つまり環境には全くダストが排出されない。
ボクは呼吸器疾患を抱えているので、これはとてもありがたい。

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  • FESTOOLを直で輸入するのは段々難しくなって
    来たようです。
    次に何か買う場合は業者を間に入れないと難しいかも
    しれません。
    円高の時を狙って少しでも手数料を吸収するように
    するしかないですね。

  • acanthogobiusさん、そうですか。困りましたね。
    欧州から入手というのも、電圧の問題、ユーロ高などで難しいですしね。
    当面は先に取り上げたトリマーあたりがねらいですが、さほど必須のものでも無いので、じっくりと情報収集しましょうか。

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