工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

お彼岸

曼珠沙華
彼岸の中日を前に昨年亡くなった兄が眠る寺へと墓参。
既に遺族の誰かが先に来ていたのか墓は綺麗に整えられていた。
花を手向け、線香を焚き、手を合わせる。
帰路に就こうとしたところ住職の奥さまから声を掛けられ、暫しお話しさせていただく。
死後の世界のありがたい話などというものではなく、ただ真夏のような暑い日射しを忌むことや、庭の草花の話やらで、兄の一周忌を来月に控え、時と場所による再びの悲しみというものを癒してくれる心遣いがありがたい。
その後、位牌を守ってくれている遺族宅へと車を向かわせる道すがら、川の土手で彼岸花を撮影。
ここはお花見で賑わう桜の名所でもある。
まだ咲き始めて数日のような装いの曼珠沙華。眼にも鮮やかな真紅の花畑よりも、これくらいの清楚な方が良いのかも。
昨年同時季、このBlogでは山口百恵の「曼珠沙華」を取り上げたのだが、今年は静かに‥‥。
移動中の車のiPodからは「はだ絵・中山ラビ」の濡れたような声を静かに流してみた。
遺族宅で一周忌の打ち合わせをして帰宅。その後はスツールの塗装をした程度で早めに仕事を終える。

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  • おっ、下のほうに青一点、ツユクサが楚々と咲いているね。
    期せずして、季節感がでましたね。
    いつものことですが、突っ込みの辛口批評を――。
    せっかくの曼珠沙華が、白い背景で「飛んで」しまったね。
    ここは、桜並木の「黒に沈ませる」か、上から覆いかぶさって草の「緑に溶け込ませる」か、どちらかだったね。
    曼珠沙華は、地獄にさく華だから、《悪魔的》にトーンを落として撮ると、すばらしい
    作品になりますよ。

  • 風に吹かれて さん、お久しぶりですね。
    花をアウトフォーカスの白く煙った川を背景にしたのは、むしろ意図的なものでしたが、あきませんか。
    花のクローズアップも少し過ぎているかも知れない。1つ、2つほど絞り込んだ方がバランスが良かったかも。
    修行が足りませんね。…>_<…
    canon EFS 17-85 USM F:5.6 1/800 sec

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