工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

中秋の名月

中秋の名月
今日は朝から不安定な天気ながらも、日中になると晴れ間が拡がり、相変わらずの厳しい残暑。
しかし月が中天にかかる時間帯には、さすがに空気も澄み、涼しい風が肌に心地よい。
今日の「中秋の名月」は、画像からもお判りのように、満月では無い。(左下が少し欠けている)
右メニューバーの最下段の「MOON PHASES」でも確認できる。
実は十三夜。
どういうことかというと、「中秋」は旧暦の8月15日を指す。
この旧暦の8月15日が新暦で今日9月25日ということ。
十三夜も日本では古来から名月として観月の対象とされてきた。
「十三夜」を歌ったお気に入りの名曲がある。

中島みゆき
【帰れない者たちへ】作詞・作曲:中島きゆきアルバム《転生》より(2004/07)

♪帰れない者たちが 月を見る十三夜
「帰る気もないのね」と 手紙読む十三夜
冷たい肌です 涙が侵みて
冷たい人です 恩知らずで
帰れない者たちが 月に泣く十三夜
‥‥

この曲は2004年の「夜会VOL.13」で歌われた曲。翌年アルバム《転生》に収録。
せっかくだから明後日の満月も見上げてやろう。
焼き栗でもかじりながら、これまでのビールから日本酒に切り替え楽しめば良いだろう。
ところで満月は男を狼に変身させる魔力があるという伝えは欧州キリスト教文化圏のもの。
これはちょっと幼い狼だが、中島みゆきの初期のアルバム《親愛なる者へ》の【狼になりたい】(1979/03)も深夜の繁華街のうらびれた裏手にある吉野家の店内を描いて秀逸。外には煌々とした満月が‥‥。

♪夜明け間際の吉野屋では 化粧のはげかけたシティ・ガールと ベイビィ・フェイスの狼たち 肘をついて眠る
‥‥‥
狼になりたい 狼になりたい ただ一度
‥‥‥

若さ故の欲望も、近代に生きる社会構成員であることから抑制してしまう、狼になれないオトコども。
現在は「吉野屋」という表記になっているが元はもちろん「吉野家」
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