『サヨナラ民芸。こんにちは民藝』(続)
〈承前〉
順序が逆になってしまったが、『民芸 』(あたらしい教科書 11)は小型の本ながら、サブタイトルの通り確かに「教科書的」構成の書で、「民芸」を概括的に捉えるものとして好書かもしれない。
そうした性格の編集のためか、柳宗悦の工芸思想へと深く分け入るというものではない。
むしろ特徴とされるのが「新しい民芸」という項目。
プロダクト製品を含む、現代の「民芸」をBEAMSバイヤーらの「眼」で見いだそうとするものとなっており、これに大きく割かれている。
いわゆる従来からの民芸ファンからはお叱りを受けそうなものもあえて取り上げるという大胆な企画ではあるものの、若き監修者(濱田琢司氏)ならではの切り口と言えるだろう。
この書もたまたま汐留パナソニックミュージアムの関連書物コーナーで見付けたものだったが(「バーナード・リーチ展」の時だったと記憶する)、「民芸」の現代的風景を見ることができる。
先に挙げた「サヨナラ民芸。こんにちは民藝」の対談1を読むことで、この監修者・濱田琢司氏という人の生の声を聞くことができ、よりこの書の定位置がはっきりしてくる。

![目の眼増刊 サヨナラ民芸。こんにちは民藝。 2010年 07月号 [雑誌]](http://ecx.wp-content/uploads-amazon.com/wp-content/uploads/I/51A75WGm-WL._SL160_.jpg)


奥会津に入ったのは9月最後の週末だったが、黄金色に色づく田んぼは稲刈り寸前の様子で、日曜日に家族総出での稲刈りという時期だったようだ。
次は山紫陽花だが、巨樹見学の途上、休憩地の雑草の中から見付けた花。



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