君は視たか‥‥《HOME 空から見た地球》
これほどに美しく、これほどまでに無惨な地球の姿を見たことがない。
次から次へと繰り出される地球各地で死に絶え行く植栽、急速に失われつつある氷河、北極海の氷。
そしてこの地球にへばり付きながら生きているホモサピエンス、ヒト。
40億年にわたる壮大な地球の物語も、智恵を授かってしまったが故に、人類による開発と破壊によりわずか近代100年ほどで壊れつつある。
映画全編に貫かれる警鐘は、確かにどこかで聞いたことのある既出のものばかりだが、しかしこのあまりの美しさに彩られたハイビジョン撮影での空撮と、これに被されるナレーションは、強い説得力を持ってズシリと迫ってくる。
視覚にストレートに訴える映像メディアが持つメッセージ性の強さというものにあらためて感じ入ってしまう。(彩度が強調されすぎていると感じるが、これは編集によるものなのか?)
この現状のまま推移すれば、10年後は果たして同じ光景を人類は見ることができるのかという怖ろしさに囚われる。
先に本Blogで紹介した時点では、さほどの期待を持っていたわけではなく、空撮の美しい地球の姿を背景に、ただ感傷的に地球温暖化の警鐘を鳴らすようなものなのかな、と甘く考えていたが、見事に裏切られた。
これはヤン・アルテュス=ベルトラン監督の長年にわたる構想、空撮と、リュック・ベッソンによるプロデュースの賜物であり、編集なのだろうと思う。
あるいはまたUNESCOによる支援や専門家による学術的なサポートも大きく寄与しているに違いない。
見逃した人はぜひレンタルビデオで視聴してもらいたい。
警鐘へは、胸の奥へと唾を飲み込むようにただ黙するだけだが、その地球の美しさには、ただただ愛おしさに胸が熱くなってくる。

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