工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

こんなラテン風のJazzはいかが?(Ralph Towner and Paolo Fresu)

週末の疲れ切った心身に効く音源は ?、皆さんはどんなものを聴くのでしょう。

ところでJazz史に輝く名盤は、と問われた時〈Kind of Blue〉は何を置いても筆頭にあがるだろう(と思う)
その3つめのトラック《Blue in Green》は好んで良く聴く。

ところが最近、ネットラジオのECMチャンネルで流れてくる同じ曲が耳について離れない。
原曲、マイルス・デビス(ビル・エバンスの作曲だとも言われるのだが)のものとはミュート奏法こそ同じものの、ラテンの響きの中にも、よりリリシズムを感じさせるものとなっている。

今日はこの《Blue in Green》が入ったRalph Towner and Paolo Fresuのデュオのアルバム〈chiaroscuro〉から、タイトル曲〈chiaroscuro〉を

中音の豊かな響きのバリトンギターはRalph Towner。

YouTube映像はLive音源にスチール写真のスライドを被せたもの。(良い動画があまり無いのでね)
ここではPaolo fresuはフリューゲルホーンに持ち替えて吹いている。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=6guKmA0CTjA[/youtube]

おっと、〈Blue in Green〉の方もLinkしておこう。
Paolo Fresu – Ralph Towner – Blue in green – Chiaroscuro 2009

「6.29 大飯原発再稼動 官邸前抗議」の盛り上がり

昨夜、霞ヶ関 首相官邸前に10万人を超える人々が集結。
ボクは今回は参加できなかったが、みんな ありがとう ! と声を掛けたい。

先週22日にはここに45,000人が集まったが、今回の10万人を超える人々が官邸を取り囲むという事態は、たぶん1960年の安保条約改訂阻止運動以来、52年ぶりのことだろう。

今回の盛り上がりの特徴的なことを上げてみよう。

  • 労組、政党、運動団体などの組織動員ではなく、個人の意志での参集
  • 若者、女性、子連れの家族、障がい者など、これまではこうした運動とは縁遠かった人々が多い。
    福島第一原発事故に衝撃を受け、この事故検証も明らかとなっていない中での大飯再稼働は、とても許せるものでは無いという、ごく当たり前の一般の人々の熱い思いの結集。
  • 3月以来細々とはじまった定例のパレード(デモ)だったのが、週を追うごとに増大し、最高にもりあがった。
  • 官邸前の道路は人の多さで身動きが取れなくなり、その結果、完全に占拠された状態(OCCUPY:オキュパイ)であるにもかかわらず、取り締まりの警備警察も何も手出しできないという異様な状況
    動員数が読めないこともあるが、事前予測を大きく上回る規模での参集で警備態勢も追いつかないというのが実態。
  • シングルイシューということもあり、いわゆる政治的な意志表明とは異なる、一大潮流と化した「反原発・脱原発」の思いの結集
  • メディアの伝えかたにも大きなバイアスを感じた。
    ヘリが7機飛んでいたと言われるが、報じているのは、朝日新聞。毎日新聞、TBSなどごく一部。(NHKは無視?)

「国民のための再稼働」とした先の野田首相、記者会見の欺瞞、ウソ、ペテンが見抜かれ、怒りに一気に火が付いてしまった感じだ。

為政者としても、この事態はとても「想定の範囲」と受け取るだけの余裕はないはず。

これを無視した再稼働への踏み込みは、原発がいかに市民を無視した「無理筋」で、理に反した(科学的にも、倫理的にも)ものであるかは明らか。

人々はこの潮流を全ての原発の廃炉まで、弛まずつづけていくと思う。

「原発をやめられない社会」にどっぷりと浸かり、怠惰に日々を送ってきた結果が“福一”状況であり、この〈ポスト3.11〉下では、もはや大飯再稼働など許されないし、そうした思いは、この29日のような陸続とした起ち上がりへと繋がり、そしてこれは日本という国が新たな時代へと踏み出す大きな契機になっていく予感がする。

※ 参照
東洋経済
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=-uHBbA3gJfY&feature=related[/youtube]

ルーター刃物の話しをしよう

カスタム ルーター刃

〈カマボコ面〉という面形状がある。
うちでは甲板の木端、木口部分にグルリと回したり、テーブル脚部、ズリ脚のTopイメージをを柔らかにしたりと、汎用性の高い面取りカッターになっている。

今回、手持ちの刃物では対応できない厚みの部材に施す必要に迫られ、新たに製作した。
(画像Topは、カスタム設計のルーター刃の一部、今回製作したのは左から2つめ)

さっそく使用したが、良いフィーリングだった。

それまでは、25mm、40mmと2種のカマボコ面のカッター(ルーター刃)が用意されていたが、今回は60mmと、かなり大きなサイズ。
円弧Rは60。

制作してもらったのは、普段から刃物の研磨をしてもらっている静岡市内の刃物屋さん。
ここは木工刃物の研磨をするだけではなく、刃物製作も積極的に受けてくれる。

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モハメド・アリ × ルイ・ヴィトン

今朝の新聞1面広告には驚いた。
モハメド・アリが柔らかな笑みをたたえた姿で現れたからだ。

彼の足下にはLOUIS VUITTONのバッグ。
そして彼の視線の先には、小さな少年がボクシンググローブをはめ、いざ、リングへ、という所作。

LOUIS VUITTONの広告だった。

LOUIS VUITTONの新聞一面広告は良くあることでめずらしくもないし、そもそもボクはこうしたブランドものへの興味はほとんど無い。(というか、似合わない (^^ゞ
しかしそうした者まで惹き付け、こうしてBlogにまで取り上げさせてしまうという仕掛けは、見事にAD戦略に填められてしまった、というわけだね。

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政権交代の果実は、今日ついに潰えた

衆院本会議で消費増税法案が可決

消費税率引き上げなど、社会保障と税の一体改革関連法案が本日の衆院本会議で民主、自民、公明3党の合意に基づく修正案とともに賛成多数で可決された。
通常国会は79日間延長されたので、参院での審議を経、今国会中に成立する見通しとのことだ。
「政治生命を懸ける」と断言したどぜうくんにはさぞかし慶賀なことであるだろう。

先の衆院選で民主党に政権を預ける最大の根拠となった、「税金の無駄遣い根絶」「政治家主導への転換」などを主軸とするマニフェストには、一言も書き込まれていない消費税増税がいとも簡単に易々と衆院本会議で可決されるという、この不可思議さにはボクはオドロキを超え、哀しみを覚えてしまう。

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一時代を画した〈マホガニー〉という材種

色の名称に〓マホガニー色〓(#692927)というものがあることは良く知られているが、他の木材でそのように色を表す一般名称として使われているのはあまり無いと思う。
これはマホガニーという材種がそれほどまでに独特な色調を持つということと、ポピュラーな材種であったということを意味している。

ポピュラーな材種ということでは、マホガニー時代、という時代呼称があることからも分かる。
18世紀、フランスではルイ15世、16世の頃になるが、クイン・アンとかロココ、さらにはチッペンデールと言われる様式家具の時代に代表的に使われた材種だからだ。
またギターにも良く用いられてきた材だね。

そしてボクにも〈マホガニー時代〉というものがかつてあった。
かれこれ20年ほど前のこと(ホントの時代とは1つ桁が違うけれど ♪苦笑)。
この頃、近隣の木工所が業務をたたむということで在庫処分の依頼を受け、元親方とローズウッドなどとともにマホガニー材をまとまった量で譲り受けることになった。

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非デジタル世代を魅了するiPad(iPadとは?)

日曜日の映画館

日曜日の映画館ロビーでのこと。
この映画館はいわゆる単館上映のものばかりをセレクトして上映してくれる小さな小屋。
個人的に見逃したく無いと思われるタイトルの7割ほどが、掛かる、ありがたい小屋。

そこで、壁に貼られた上映映画を紹介する雑誌の切り抜きをiPadのカメラで数枚撮っていたのだが(この日はカメラを持たなかったため。iPhoneでも良かったのだが、より高解像度を求めたためのこと)、これを見ていたらしいご婦人から声を掛けられた。

これがあのアイパッドですか?
どこで買えるのですか。
どういう風に使うの?
‥‥いきなり質問攻めに遭ってしまった。

壁のチラシを勝手に撮っちゃいけないでしょ、などと見咎められるのかと一瞬思ったのだが、いいやそうではなく、iPadへの異常な関心だった。

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キャリア職人って?(その2)

この時間帯(19日21時)台風4号(グチョル)が工房の上空を通過中。
突風がゴゥゴゥと気味の悪いうなり声を上げ、窓を叩く雨音は強力な台風ならではのけたたましさだ。

午後は少し離れたところにある天乾中の材木置き場、“土場”に出向きそれぞれの屋根の確認、補強作業に追われ、戻ってきてからは、機械の定盤という定盤を合板や布団で覆う作業に追われた。結露によるサビ発生への予防だね。

そんなこんなで慌ただしい台風対策だったが、仕事の方は淡々と進み、気分は悪くない。

2個所での修行体験

さて、前回のエントリ記事では、仕口における共用、統一化などについて触れ、そうしたアプローチが重要で、キャリア職人とはそのような職能を備えている人であるという話しだった。

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カナダの吟遊詩人 レナード・コーエン〈 I’m your man 〉

ボクは決して鬱病になるような資質を持つ(あえて資質と言ってみよう)男では無いけれど、Leonard Cohen の歌に耽溺すれば、それも悪くないかな、などと思ってみる。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=iW8rFho6In8[/youtube]