成形加工における治具づくり、1つの考え方(その1)
【 jig → 治具 】
治具の話しであるが、この「治具」という単語は〈jig〉からの当て字であることは良く知られているが、いかにも日本の言語文化の特徴、日本語への置換が巧みな事例だと思う。
書き得て妙、といった感じだ。
一般には外来語はカタカナ表記されるところを漢字の仮借によって当てるということはよく見られる(「珈琲」「浪漫」「型録」「硝子」など)が、この「治具」はそれを超えて表意文字としてのニュアンスが強い仮借の事例だ。
余談からはじまってしまったが、モノ作りに限らず人の生業における様々なところで治具、ジグであったり、あるいはテンプレートといった道具はとても重要。
元々、このjigという言語には「切削工具を導く装置」という意味を持たせているようなのだが、本来木工加工における道具のことを指す言葉だったのだと言ってしまいたいぐらいだ。
さて、このジグ作りにおける優劣が加工精度、および生産性を大きく規定し、仕上げの品質にも関わってくることは経験的に知っている。
jigには「in jig time」という用例があるようだが、テキパキと、敏速に、という意味であるらしい。
これを使わなければのっそりとしかできないものも、良いジグを作り準備することでテキパキと進むという具合だ。
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木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
