工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

初秋の兆し、2態

akatonbo

アキアカネ


アキアカネ(いわゆる、赤とんぼ)である。(クリック拡大)
羽が西日を受けて黄金色に輝いている。

工房の周囲で最初に見掛けたのが3日前。
今日の夕刻、工房前の中空を群舞。その数恐らくは50匹ほど。
高地から降りてきたのか。
庭の枯れ木に止まったところをパシャリ。
照れ屋なのか、なかなかこちらを向いてくれない。

今日も日中は35度を超えた。アキアカネは30度を超えると生存が危ういと言われるので、果たしてこの後無事に生き長らえ、カップルに出会い、DNAを残すことができるのか、トンボごとながら心配になる。

甲子園での夏の高校野球も決勝戦が終わる頃には秋の兆しが見えてくるというのがボクなりの理解だったが、今年はちょっと違う。

日中の気温はまったくと言って変化を感じさせてくれない。夏の太陽はぎらぎらと猛威を止めない。
しかし今年は日課となっている夕刻の打ち水をする頃には、ここ数日明らかに涼を感じさせる変化がある。
アキアカネの到来も、間違いなく秋の兆しでなくて何であろう。
赤とんぼ2


サンマの刺身である。
これこそボクたち庶民にとっての秋の味覚の代表。
今日、近くのマーケットで求めたもの。今朝沼津港に上がったものであるらしい。

新聞紙面を賑わしているのがサンマの不漁。例年の1/10ほどの漁獲量であるとか。
日曜日の美術館巡りの帰路、松坂屋デパートの鮮魚コーナーには生サンマが1匹、980円也での販売で、卒倒するところだった。
恐らくは海温低下とともに、日本列島近海へと回遊してくるだろうからさほど心配することもないとは思うのだが、
サンマ
しかし今日、このように刺身で食べられる生サンマが手に入るとは想定外。
またその価格表記を疑うほどだった。
何せ1匹158円。
調理場で忙しくしている白衣の親父さんに声を掛ける。
ずいぶんとがんばった価格じゃない。嬉しいねぇ。
お兄さん、ありがたい事言ってくれるじゃない。沼津から今朝上がったもので、生でいけるよ、昨日の半額だ。さぁ持ってきな !
小さなトロに氷水とともに入れられた10匹ほどの生サンマ。銀色に輝く魚体に全く傷はなく、綺麗だ。水にも全く汚れが無く鮮度の高さを見せてくれていた。

、てな訳で4匹買う。うち2匹をお造りにした。
残りは明日塩焼きだね。

季節の変化を眼で楽しみ、舌で味わった、夏から秋へ移ろうありふれた1日。

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