工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

花と子ども達

チューリップ
1Week留守した間にも季節は移ろっています。
桜花は散り始め、替わりに庭のチューリップは大きく茎を伸ばし、とりどりの花を咲かせていました。
宿泊した相模大野も隣の町田も駅とホテルの往復のみだったためでもありますが、全くと言って季節の移ろいを感じさせるものがありませんでした。
花屋の店先を除けば、どこにでもある地方都市の猥雑な商店街があり、朝は出勤へ向かう人の群れと、あくびをしながらの開店準備で忙しい店員。夜は酔客の若い男女が路上を塞いでの喧噪ぶり。
いずれもターミナル駅前ですから自治体も長期的な都市計画に基づいた開発をしているはずですが、そこには商業施設主導の開発があるだけのようです。街の顔である駅前光景も市民主体の街造りのものとは見えてきません。
超近代的ビル群と、数10メートルも離れていないその影で取り残された粗末なバラックのような店舗。いかにも日本の地方都市の典型がそこにはありました。
季節の移ろいは草花だけではありません。
新1年生の光り輝く登校姿も散見されました。4月という月はあふれんばかりの夢膨らませたニューフェースが颯爽と闊歩する月でもありました。息苦しい世情のなかにあっていつも夢を与えてくれるのがこうした子ども達の姿です。

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