工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Keynoteのスタイリッシュさと、困惑と

やっと仕事を終えることができた。
決して辛い仕事というのではかったし、むしろもぎ取ろうとしているその成果に期待があるだけに、快い疲れというところか。
Powerpointでのプレゼンテーション経験は数回あるものの、まともにKeynoteを使ったのは初めてのこと。
プレゼンテーションのソフトウェアといえば、Powerpointがそのシェアをほぼ抑えてしまっているだろうから、Keynoteが現場でどれだけ使われているのかははなはだ心許ない。
Mac OS X ユーザーであればこのKeynoteという名称ぐらい知っているはず。
スティーブ・ジョブズの基調講演で使われる、あのクールでスタイリッシュな美しい表現力を持つ奴のことと言ったら判ってくれるだろうか。
残念なことにMacユーザーであっても、使用頻度は恐らくはPowerpointのMac版が多いと思われる。
でもやはりスティーブ・ジョブズばり、とはいかずとも、Keynoteが使いたいじゃない。
というワケで、このソフトで作成してみた。
明後日、16日に名古屋で開催される「木工家ウィーク2009・NAGOYA」における「フォーラム」のある企画に使うものなのだが‥‥。


これは雑誌編集の方にコーディネートをお願いしたシンポジウムに用いるデータ作成なのだが、関わり上、その編集者との共同作成のような形態で担っている。
ただ相手はMacではあるもののKeynoteではなくPowerpointで作成し、このデータを受けてそれをKeynoteでインポートするという煩雑さと、困惑がそれぞれの作業のスムースさを遮る。
サーバーから受け取ったデータをKeynoteで編集し、あらためてこれをPowerpointで書き出し、あるいはPDFに書き出し、20MB越えるデータ量をサーバーを介しやりとりする。
これを数回、繰り返す。
ところがかなり似たようなソフトではあるものの、いろいろとまずいこと、予測しがたいこと
が起きる。
フォント互換性のまずさ、レイアウトの崩れ、トランジションの非対応‥‥etc、
お互いに焦りが募る。
気付いたのが1つ。
トランジションの確認の方法に良いものがあった。
iPod動画データ(QuickTimeムービー)として書き出し、これを相手に見てもらえば、ほぼページ送りのイメージが掴める。
小さなサイズのQuickTimeデータであり、1/5ほどの圧縮で送ることができる。
ただ当然ながら、画質は荒れる、サイズも小さいしね。
したがって元データをPDF、およびiPod動画データに書き出し、それをやりとりすることでKeynote環境の無いコンピューターでも確認できるということだね。
あとは会場で操作してもらうだけ。
iPhoneのタッチパネルでページ送りするなんてカッコ良すぎるかも知れないけど、そんなことはしない。
Macを購入すれば付いてくる、あのApple Remoteという小さなフラッシュメモリーほどの大きさの赤外線コントローラーがあるからね。
さてここであらためて《木工家ウィーク 2009・NAGOYA》について、その概要を書き記しておこう。
【企画概要】
1.フォーラム
  日時 2009年5月16日(土)13時 〜
  会場 愛知県勤労会館(つるまいプラザ)小ホール
 ■ 講演会  (有料)
  「中村好文・私のデザイン手法 − 建築と椅子 −」
      with 3 人の木工家( 村上富朗・高橋三太郎・谷進一郎) 
 ■ シンポジウム(無料)
  ・「暮らしの中の木工家具 ── 作り手と使い手を結ぶもの」
  ・各地木工家グループ代表によるシンポジウム
 
2、展覧会
  日時 2009年5月12日〜17日
  会場 名古屋市内各所
 ■『家具+展』 (ノリタケの森ギャラリー)
 ■『ひとつだけの家具展』 (東桜会館)
 ■『木工家が作る木のカトラリー展』(ラシック6階)
 ■『ポケットの中の木の名刺入れ・展』(BEWOOD SHOP)
 ■『ちいさな木の椅子100脚展』(セントラルパーク パークスクエア)
    (『ちいさな木の・・」のみ17、18日)
・主 催:木工家ウィーク 2009・NAGOYA 実行委員会
・後 援:愛知県、名古屋市
*公式Webサイト:こちら

《関連すると思われる記事》

                   
    

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.