工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

HDDカーナビのクラッシュと、Flashメモリータイプへの更新

インパネ

がらんどうのインパネ

ご覧のようにインパネ・オーディオ収納部ががらんどうでハーネスむき出し状態。

車購入時に取り付けていたHDDカーナビがクラッシュしちゃって取り外したところ。

ディーラーに出向き、取り外し、電源周りを含む周辺接続を確認したが問題はなく、やはり本体の不具合だろうとの検証結果。

この状態で3日ほど走行したが、カーナビはともかくも、ラジオ、オーディオ無しの車内環境は無音に耐えられないボクに取ってはかなり過酷なものだった。
つい良からぬ事が頭を支配することになる …>_<…
カーナビメーカー(カロッェリア=パイオニア)カスタマーサポートに訊ねると、修理はHDD交換を含みかなりの出費となりそう。
6年余りの使用歴を考えれば、修理するか、マシン更新に踏み切るか、いずれを選択すのかは迷うところ。

こういう場合の比較検討は、6年という時間経過が意味するところをよく考えねばならない。
いわゆるIT機器における6年というものは実に長い時間経過を意味する。

結果、HDDタイプの更新ではなく、このところ充実してきているFlashメモリータイプを選択すれば、更新費用もかなり低く抑えられ、かつこれまでのものより高機能なものを選択できるだろうとの結論。

結果、費用は1/3〜1/4以下に抑えることができ、かつケータイをiPhoneに更新して以降、ハンズフリー環境が奪われていたものが、再構築できることにもなった(以前のauケータイでは接続ケーブルが対応し、[カーナビ] ⇄ [auケータイ]のハンズフリー環境を享受)。

■ 選択機種:AVIC-MRZ99

機種選択における条件

  1. これまでと同じメーカーのものであること
    *その理由

    • 地図解読のアルゴリズムにおける最優秀なメーカーである[1]
      市場における一般的評価+レンタカー取り付けナビの多くがお粗末だったという経験
    • 地図表記の慣れも重視
  2. iPhoneとはBluetooth接続し、ハンズフリー環境を提供するものであること(Bluetooth 2.0 +EDR)[2]
  3. バックギア対応でのバックカメラモニタ機能
  4. SDメモリーカードなどのメディアを読み取ることができること
     (MP3、WMA、AAC対応)
  5. サブウーハー端子があること
  6. 廉価であること

MRZ99はこれら全てを満たしてくれていた。
また地図更新も、ネットからダウンロードし、上書き更新が可能。
(向こう3年間の無償ダウンロード権利付)
そうそう、ほとんど視ないけれどフルセグメントの地デジTVもばっちり。

取り付け工事はトラックの車検などで普段世話になっている近くの整備屋に依頼する(購入は最も安価で販売するネットでの購入だったが)
「やっと終わったよ」とのことで受け取りに出向き、一通りの説明を受け、走り出し、慌てた。
地図表記がヘディングアップになっている。

ヘディングアップorノースアップ[3]

これは設定を替えれば簡単に「ノースアップ」に切り替えられる。
その後、サブウーハーのコントロールが効かないので、あらためて整備屋に戻ったときに聞いてみた。
多くのユーザーは「ヘディングアップ」を選ぶそうで、デフォルトでもそのようになっていることが多いのだという。
これには軽い驚きがあった。

ボクはとても「ヘディングアップ」では運転できない。
目が回って苦しくなりパニクってしまうだろうね。
恐らくはマップマッチング(地図解読と、現場の照合)というものを、わが頭脳はカーナビ的に対応するのではなく、あくまでも幼い頃から地図に親しむ中から培われた、東西南北から自位置を確認するという習性は変えられるものでは無いということだろうね。

ちょっと話題を変える。
知らない街中を歩いていた時、方位を見失う場合があるとする。
こういう場合、例えば首都圏であれば近くの住居の屋根のTVアンテナの方向を見る。これで東京タワーの方角が推測できる。
東京タワーを中心軸として、自位置のおおよその位置(▽□市とか、○■区とか)は認識しているだろうから、これと照合させれば東西南北の判定が着く。
また東京では番地は時計回りに付与されているというのが基本だしね。

あるいは時刻と、太陽の位置、夜であれば月の位置を確認し、方位を推測することもできるよね。

話が逸れてしまったが、進行方向というものを、常に頭脳の中の東西南北に照合させ、解読し、行動に移すという規範で動くというのが基本だ 。
したがってカーナビ地図表記では下に向かって進行しているというようなことも頻発するが、
‥‥ おう、そうか、南下しているんだね、
南下すれば、確か数Km走れば幹線Bに繋がるはずだ、
などと、自位置と、頭脳の地図を照合させ、解読し、客観的な位置関係というものを理解するわけだ。

「ヘディングアップ」というのは、地図的解読をいったん放棄して、誘導されるままに従うという、かなり受動的なものと思われるので、そうしたことも我が性格が許さないという側面もあるかな(苦笑)

うちの家人は特定の場所を説明する場合に、駅を出て右に向かって、その先を左に‥‥、などと言う。これでは良く分からない。
位置の解読というものは、東西南北で説明する事で客観性を帯びてくるのだが、これが“左” “右”の表現ではダメ。

この「ヘディングアップ」vs「ノースアップ」、皆さんはどうされているのだろう。

そうそう、これも余談だが、iPhoneを含むスマートフォンでGoogleマップを使う場合のいくつかの裏技があるのだが、また別の機会に譲ろう。
Googleマップの経路検索はGoogle先生の指定経路ではなく、カスタマイズできることは知っていると思うが、残念ながらiPhoneではできない相談。
でもこれがちょっとした裏技をつかうことで、できるんだね。

《関連すると思われる記事》


❖ 脚注
  1. カーナビの性能:地図データは各社ともにゼンリンのデジタル住宅地図を元にしているが、マップマッチング(自位置と地図の照合)、分析、表示(デザイン、フォントなどを含む)などにおいてそれぞれ独自の性能を持つ []
  2. バッグなどに入れたままでもiPhoneの電源が入っていれば、自動接続し、ハンズフリー通話が可能(カーオーディオから着信を知らせ、通話もスピーカーと外付けのマイクで成立) []
  3. ヘディングアップ:進行方向が常に上にくる
    ノースアップ:北が常に上にくる []
                   
    
  • artisanさんのことだからiPhoneをカーナビとして使う話かと
    思いましたよ。
    まあ、カーナビの仕様頻度が高い場合は専用機の方が便利でしょうね。
    私は知らない所に行く機会がめっきり減ってしまったので、iPhoneか
    iPadを買ったらカーナビに流用したいと思っています。

    • ははは、老化しつつある眼には、運転しながらのiPhone Gマップはチト辛い。
      >iPadを買ったらカーナビ
      iPad、車載専用のスタンドもあるようですのでね、良いアイディア♪。

      ただ、Flashタイプのカーナビ、高機能ながら、とても廉価なものもありますので、比較検証されることをお薦めしますよ。

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