祝 ! グラミー賞受賞 [Esperanza Spalding]

53rd.grammy Best New Artist:Esperanza Spalding
Jazzミュージシャンでグラミー新人賞に輝くなんてこと、過去あったのかな?
最初に彼女のジャジーなハスキーボイスを聴いたのは2年ほど前のこと。
ラジオからだったので、まさかベースを弾きながらのものとは知らず、その後YouTubeで初めてそれを知った。
ウッドベースを弾きながらの歌唱というユニークなスタイルながらとても良いフィーリングを持っている。
女性性をウリにするとか、ウッドベースの弾き語りとか、ややキワモノ的な見方がされるのを拒否し、様々な音楽ルーツを坩堝に放り込み、そこから新たに生み出された独自の音楽世界を軽やかに、そして奥深く分け入っていく感じですばらしいと思う。
‥‥ 「母はウェールズ/ヒスパニック/ネイティブ・アメリカン系で、父は黒人だった」と自身が語る(wiki)
その出自のユニークさとともに、26という年齢にしては音楽体験は深く、また多様で、才能豊かなミュージシャンだ。
この度の受賞は「波乱」と論評したREUTERSの予測はともかくも、実力として申し分のないものだったのではないのだろうか。
飛び級でバークリー音楽大学を卒業したとか、弱冠20歳にして同学の最年少講師に迎えられたとか、その才能と音楽経験の確かさはいくつものデータで証すことはできるはずだが、まずはその演奏をYouTubeで聴いていただこう。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=w2JRGv91urY[/youtube]
バラク・オバマもファンだそうだ。
2009年12月10日に執り行われたノーベル平和賞授賞式に米大統領バラク・オバマの名誉を讃える演奏を披露。翌日のノーベル平和賞コンサートにも出演(受賞者・オバマ氏からの依頼による)
Youtubeにはホワイトハウスでの演奏も多く納められているが、これらはホワイトハウス自身の投稿によるもの。
こちらは8分割のコンテンツだが、バラク、ミシェル・オバマ大統領夫妻をホストとして開催された音楽演奏、詩の朗読の夜会の模様。
大統領夫妻のオープニングの挨拶に続いて登壇したのがエスペランサ。
夫妻の挨拶も単なるホストとしての儀礼に留まらない、音楽芸術への理解とミュージシャンへの親愛の情に満ちたものとして、とても好ましい。
芸術への支援とはカネのばらまきだけではなく、こうして政治指導者自身が真に芸術を楽しみ、またその姿をこうして広く一般に公開することが重要ということを教えられる。
(下のYouTubeコンテンツだが、メニューバーの▲のところをクリックすると言語選択が可能
オープニング挨拶後、最初に登壇するのがエスペランサ)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=cUfekqAJHeI[/youtube]
因みにホワイトハウスでの同シリーズの中にはトニー・ベネットとの共演もあったよ(こちら)
実はこの記事のタイプの時間帯、彼女は東京でLive演奏中のはず。
ブルーノート東京で 2.16wed.-2.19sat.というスケジュールでLiveステージに立っているんだ。
アカデミー受賞後最初のLiveが東京というのも愉快じゃないか(もちろんあらかじめスケジュールされていただけなんだけどね)。
仕事などほったらかして上京したいところだが、周囲の環境はそうした無謀は許してもらえない。
次回は是非に。
Top画像はgrammy.comから拝借しました。感謝します。
*公式サイト:http://esperanzaspalding.com/
*追記 (2011/02/20)
iTunesの「今週のシングル」に、エスペランサの最新アルバム「chamber music society」所収の〈Winter Sun〉があがっている。
無料で購入(ダウンロード)できるよ (^_-)
← クリック(iTunesサイト)
