工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

カーナビHDD書き換えと、ハンズフリー導入の憂鬱

今日は車走行関連・電子機器についての話題。興味のある方はどうぞ。
14日から東名高速道の集中工事がスタートしている。週末は除かれるが1週間後の24日までの12日間。
毎年この時期、年1回の大規模な道路改修工事となる。
ボクの行動形態は、この東名高速道に大きく依拠しているので、終了する24日まではあまり動かないように静かにしているのが慣わし。
ということで、1つ企みを行動に移した。
乗用車のカーナビ地図データの書き換え。
現有のカーナビは4年前の新車購入時のもので、地図データはかなり旧くなってしまっている。
道無き道を走破して、ナビのマップマッチングを混乱させること屡々。
航跡履歴が白くマーキングされるのだが、道のない個所は上下左右に揺れる、揺れる。
このカーナビのメディアはHDDで、書き換えはメーカー対応となっている。つまりユーザー自身がネットから更新データをダウンロードできるようなシステムとはなっていない。
書き換えの所用日程は7日間。
従って普段の車の運行環境では支障がある。
そこで、この東名集中工事に合わせ、書き換えを行うことにした。


HDD取り外し
HDDの取り外しは、意外に簡単。カバーの2本のネジを弛め、HDD引き出し用のフィルムを掴んで引きずり出すだけ。
メーカー(パイオニア)のHDD書き換えのマニュアルには自信のない人は販売店で行うよう推奨しているが、ボクのような全くの素人でも問題なくできるような簡便さ。
ここで問題なのは、これまでの走行で学習されたルート、あるいはブックマークした地点などのデータは書き換えによって全て消去されてしまうこと。
しかし心配ないようだ。PCカード対応なので、HDD取り外しの前に PCカードにカスタマイズされたデータを読み込ませ、新たに書き換えられたHDDを装填後コピーさせれば同じ環境で使える(はず)。
以前、デジカメを購入したときに同梱されていた死蔵の16MBのCFカードをPCカードに装填し、然るべくデータコピーした。正常にできたかどうかは届いたHDDで確認するしか分からない。Macで確認、というわけにはいかないだろうからね。
カーナビに関心のある方に、もう少しこの話題を続けてみる。
このカーナビはパイオニア、いわゆるカロッツェリアというブランド名のもの。
車の更新の際にカーショップに出掛け、全てのカーナビメーカーの表示性能、地図マッチング性能、デザイン、等々、その総合的な機能を調べた結果がカロッツェリアということになった。
恐らくはその地図データというものは各社ともゼンリンの地図を基本としていると思われるが、しかし結局はそのデータをどのように分析し、最適ルートをはじき出し、モニタにどのように映し出すかは、各社のアルゴリズムに依る。
メーカーの腕の見せ所、というわけだ。
これまでレンタカーなどで数種のカーナビを体験したが、自車のものに勝る機種には出会えていない。正解だったというわけだね。
また恐らくは新しい機種では、あるいは他メーカーのものでは、ユーザーがそのメーカーのWebサイトなどからダウンロードする、といったユーザビリティに進化していると考えられる。(ただこの場合もMac非対応ということが多いのだが)
なお余談だが、旧い機種であるためiPod非対応というのがちと辛い。
現状ではiPodをこのHDDナビにLine接続させ、ビデオのモードから再生させているので、基本的な使用環境は構築している。
今ではコントロール部と曲名などを表示する小型のモニターなどが付属した外付け機種もあるからね。いかに多くの周辺機器メーカーがiPod車関連対応に注力されているかの証左だ。
あるいは車そのものも同じようなことが言える。
iPod対応は当たり前で、しかも欧米の車種においてはステアリング部に操作ボタンがあらかじめ組み込まれている車も増えている。
ま、純正でなくても良ければ、それに近い環境は外付け、周辺機器メーカーのもので対応はできるようになっている。iPod関連、周辺機器の充実度の恩恵だ。
さてここにきて新たに1つの悩みが出てきた。
ケータイの車内での送受信環境。
いわゆるハンズフリーの環境を作ることは絶対的に必要と考えているが(確か2004年の法改正により運転中のケータイの使用は禁じられている。しかしその実態は旧態依然であるのだが)、ケータイをauからiPhoneに切り替えたことで、このハンズフリーの環境が無くなってしまっている。
auでは、このカーナビに対応した接続ケーブルでハンズフリーに対応させることが出来た。
ケータイの電話番号等のデータは簡単にカーナビに送り込まれ、送受信の全てがカーナビ側で操作可能。
着信の場合、鳴らしていた音楽は自動的にミュートされ、カーオーディオのスピーカーから相手の声が届く。
こちらの声は、ウィンドー上部に取り付けたマイクから拾われて相手に届く、という仕掛け。ほぼ完璧なハンズフリー環境が得られていた。
しかしこれに替えたiPhoneは、このシステムに対応させることができない。
何かを更新したことで、その結果それまでの恩恵の1つを捨てるというのもなかなか受容しがたいことではある。
弱ったね、全く。
とりあえずはiPhoneが有しているBluetoothを利用したハンズフリーの機種を探して取り付けるのが良いのではと考えているのだが、機種選定において決定打が無い。
なぜか日本国内においてはこのBluetooth関連機器の導入はとても遅れているように思われる。
ヘッドセットタイプのBluetooth対応のハンズフリー機器は、このところなかなか充実しているように伺えるが、スピーカーフォンではまだまだ良い機種が出されていない。(ヘッドセットはスピーカーフォンと較べ、めんどくさいでしょ)
Bluetoothという規格はもともと欧州発の規格であることが原因しているのかもしれないが、確かに欧州にはとても良いメーカー、P社がある。
ここのハンズフリー機種は多様なラインナップがあり、新しい機種のほとんどはiPhone3G対応はもちろん、音声認識機構が搭載され、相手の名前をマイクに向かってしゃべるだけで固有の相手に自動発信してくれるという代物(1,500人の保存が可能)。
もちろん、Bluetooth規格においては多くのプロトコルに対応し、互換性は完璧。当然iPod他MP3の音源を再生、コントロールも充実。
ただ残念ながらこのP社の機種を国内で求めようとしても、とても限定的な機種に限られてしまっていることが悩ましい。
しかも旧いタイプのものとなっていて、Bluetooth規格も1.0で現在のBluetooth2.0には未対応となっている。
さらにはiPhone3Gにも未対応。‥‥ダメだこりゃ。
こうした海外の電子機器の国内での販売はいわゆるPSE認証取得の規制にひっかかってしまうのだろう。これに対応させるためには相応の改修、経費負担が伴うことによる、いわゆる非関税障壁といえるものだ。
なお、選定候補としてはこのBluetoothを利用したものの他に、FM Transmitterを搭載した簡便なものも良いのかも知れない。
これまで述べてきた機種はiPhone3Gとコントロール部をBluetoothで交信させ、電話送受信、音楽再生ともにBluetoothを介しコントロール部に伝え、これをカーオーディオ(含カーナビ)でLine接続させ、再生させるというものだが、
FM Transmitterのものは、iPhone3GとFM TransmitterはBluetoothで交信させるものの、カーオーディオ(含カーナビ)とはLineではなく、FMワイヤレスで行うというものだ。
したがってコントロール部という大きな駆体は不要で、個別の車種対応で困惑するであろうハーネスなどの接続部品も不要。
専門的な知識、経験も不要で取り付けられるというメリットがある。
音声認識、電話帳の機能などは変わらずに搭載されているようだ。
(ただ現在はまだiPhoneは対応可能なるも、iPhone3Gは未対応=恐らくは接続可能なものの、音声認識での対応が駄目なようだ)
そんなわけで暫くは様子見という結論か。
日本国内の代理店各社の方々、ぜひ欧州勢の優れたBluetoothハンズフリー機器の導入に決断を !
YouTubeに、ルノーのハンズフリーのCMがあったので、URLだけ置いておこう。使用イメージは掴めるだろう*1:28(貼り込もうとも考えたが今日はちょっと止めておく)。
Renault Bluetooth Demo

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