工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

iPhone APP(アプリ)更新とGoogleMapの更新

アメリカ合衆国大統領選挙も残すところ1週間を切った。
オバマ、マケイン両候補は最後の追い込み段階となっているが、この長期戦を勝ち抜くのは果たしてどちらか。
やや中だるみの感の強かった選挙戦も、マケイン共和党側の副大統領候補にペイリン女史が推されたというので、史上初の女性副大統領誕生かと騒がれたのは数日だけ。
その後あちこちでのスピーチ、あるいはTV公開討論では特に外交問題を巡っては付け焼き刃丸出しで、どうもその資質には無い(大統領が任期中に最悪の場合があった場合副大統領が大統領に就任する)のではなどとの喧しいメディアの論争が盛り上がり、何とか最後まで息つくこともなくたどり着いたようである。
彼女が纏った洋服に15万ドルがつぎ込まれたというスキャンダラスめいたネガティブキャンペーンにはいささか度を超えた感じも。
しかし正直なところ、日本人の多くがアパシーを決め込む心性とは大きく異なり、アメリカの民主主義というものの根強さ、個の意志によるところの政治参加という一大政治ショーには、あらためて近代というものの捉え方の彼我の差を感じさせられてしまった。
《Sonic Lighter》
さて、iPhone APP Storeの話しのつもりが米国大統領選挙に話題で口火を切ってしまったのには理由がある。
1月ほど前にインストールしたあるAPPが昨夜更新されていたのに気付き、さっそく更新を試みた結果がこの前振りになってしまった。
何とこの更新は、ユーザーが、オバマ、マケインどちらの支持者であるのかを選択させ、この結果を地球規模で視覚的に見せるための更新だったので、ちょっと驚き、そして笑えてきたのである。
それがいくつかの画像である。(ボクのiPhoneのスクリーンショットから。ホントは3.5″モニターだからもっと大きく表示されるのだけど)
どっちが優勢なのかな。
全米では拮抗しているようだが、欧州、日本はやはり圧倒的に青が多い。(青=民主党、赤=共和党を示している)
Sonic LighterこのAPPは「Sonic Lighter」というもの。まずちょっと簡単に説明しよう。
ただのライター風のお遊びアプリに過ぎないのだが、
モニター上、下のZippo風のギザギザのギアに触れると炎が灯る。
iPhone本体を傾けると、その方向に炎が揺らぐ。
すると本体に触れるような位置関係になるので、ぶすぶすと燃える音までしてくる。
あるいは炎を指で触るとゆらゆらと揺らぐ。後ろから息を吹きかけると消える。
ただそれだけなのだが ははは。
しかし、これには現在位置取得機能がある。GPSデータが取得され、このアプリのサーバーに送られる。
これによってその時点でこのAPPを使っている地球上でのユーザー位置が示されるというもの。そんなものでも最初はちょっと感動的だったな。
まだこのiPhoneが発売されていないはずの韓国、中国でも1つ2つと灯っていたりする。
やはり煌々と灯っているのは米国全土、欧州、パリ、ロンドン、そして日本だね。
ITの普及度、( = 地球温暖化の元凶が著しいところ ? )を示すものとして読み替えることも可能だろう。


Sonic Lighter2さて昨夜の更新は、ユーザーにまず米国大統領両候補どちらを推すかの選択を委ねさせる。
そしていつものようにブシュッと点灯させたら、何とこれまでリアルな炎の色だったのが候補政党の色(青 vs 赤)になり、これをグローバルポジションに切り替えると、赤、青の色分けで、そのユーザー位置が表示され、したがって候補者の優勢が視覚的に表されるという仕掛けだ。
この画像は昨夜11時頃の最新の情報。
これが果たして、大統領選挙の情勢分析においてどれほどの信憑性があるのかは知らない。
iPhoneのユーザー数。このAPPのユーザー数。たかが知れていると言えばそれまでだが、しかし傾向は見て取れるだろうね。
なお世論調査において、尋ねられた人は、必ずしも本心を明かさないことも多いと言われる。投票行動においては世論調査に答えた候補とは逆の人を推すというのだ。(ブラッドリー効果と言われるらしい)
例えば今回の場合オバマ支持を明らかにしつつも、やっぱ、黒人はどうもね、ということでマケインを推すということも大いにあり得るのだと言われている。
それに比し、このAPPでは恐らくは本心での“投票行動”とみても良い(だろうか)。
ま、難しいことは抜きにして遊び心で楽しめばよい。
現今の溶融しつつある世界経済情勢だが、当面はまずは年明け1月末の米国新大統領による一般教書がどのような内容になるのかということが、大きなターニングポイントになると考えられるので、このアメリカ合衆国大統領選挙、日本のボクたちにも影響少なからぬものがあり、注視していきたい。
なお、この「Sonic Lighter」のように遊び感覚だけがiPhone APPではない。もっと実用的なiPhone APPの更新があるので、お伝えしたいところだが、詳しくは後日にするとして、ただ1つだけ感単に紹介しておこう。
《GoogleMap》
ご存じの人も多いと思われるが、今朝、GoogleMapの「ルート案内・経路表示」がリリースされた。米国では早くからこのサービスが提供されていたが、日本でもやっとサービス開始だ。
さっそく試してみて、とてもその精度の高さ、スピーディーな解析には本当に驚かされる。ボクの車のカーナビはHDDで、素晴らしく早いルート検索結果を弾き出してくれる優れものだが、それよりも超速のスピードで検索表示される。もう、びっくり。
ストリートビューが提供されている首都圏他では、交差点などのポイント表示には全方位画像も埋め込まれているよ。
またこれをカーナビとしても使えるようになっているとのことだ。(カーナビのようにではなく、カーナビとして、)
とりあえずは日産の「カーウィングス」との連携がスタートとのこと。
PC or Macのブラウザ上で目的地を検索し、その位置情報を自身のアカウントで認証を取った後、送信すると、日産車のカーナビ「カーウィングス」で取得できるとのこと。
《マップ》
ところで実はこれに先んじて昨日、iPhoneの「マップ」(GoogleMapと同じ機能を持ち、iPhoneに最適化されたアプリ)の方では経路表示が可能となっていた。
PC、Macのブラウザのものとは異なり、GPS機能を有し現在位置が取得されて解析されるiPhoneならではの利便性がここにはある。
ストリートビューこそサービスされていないものの、ポイントごとに詳細地図が表れ、ルート案内をしてくれるというものだ。(このアプリはiPhoneの標準搭載。最近Apple社とGoogle社の対立が報じられることも少なくないが、こうしたサービス提供を考える限りにおいて、それは杞憂に過ぎないことが判る)
これらはすべて無料のサービス。Google、畏るべし。
地図の読めない人。方向音痴の人。これは使えますぜ。
Google日本の涙無くしては語れないアプリ開発苦労話が「マイコミジャーナル」に出ている。 関心のある方は一読を !
最近話題になっているGoogleが開発した携帯電話のOS、およびUI などのプラットフォーム「Android」も公開され、既に「T-Mobile G1」という機種がリリースされているようだ。
このUIも無償での提供ということで驚くばかりだが、広告のみによって収益を確保するというビジネスモデルの雄はMSなど既存のIT覇者の牙城をを食い破って、果てしない未踏の地へ向けて進撃しているようだ。
一体、彼らが切り拓く未来像とは何なんだ。ボクたちをどこへ連れて行こうとしているのだ。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • docomoからのiPhone発売のうわさはもうなくなったのでしょうか?
    softbankのサービスには今一不安が残るのですがmovaの
    サービスもいつまで続くか分からないし最近の携帯は
    高いですからね。
    アメリカ大統領選挙、オバマ氏が暗殺されないことを
    願うのみです。

  • acanthogobiusさんのiPhoneへの関心も高いようですね。
    >docomoからのiPhone発売のうわさ
    その後どうなのでしょうか。水面下では交渉しているのでは。
    〓SoftBankのiPhoneに関わる営業利益はかなりのものがあるようで、docomoも食指をくわえていると思いますが。
    >オバマ氏が暗殺
    白人至上主義、KKKのようなナチスまがいのグループがこのところ跋扈しているとのことです。
    しかし米国の民主主義はそうしたものを受け入れないほどに、この選挙戦過程で学習、成熟してきていると思います。
    11/04当日はかなりの混乱も予想されているようです。
    しかしボクは確たる根拠を示せるわけではありませんが、オバマ圧勝の報が届けられるような予感がしますね。

  • 追加情報
    〓SoftBank社は本日10月30日、iPhone3Gでワンセグ放送の視聴ができる「TV&バッテリー」を12月中旬に発売する。
    iPhone3G対象とした「BBモバイルポイント」を無料で利用できるサービス「公衆無線LANし放題」を4日からスタートさせる、など新たなサービスを提供することを発表しています。

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