工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

メモリー相性(Macトラブル)

メモリーこの1月に、メインのマシンをiMac(MB952J/A)に更新し、快適Macな日々を送っている。
さてマシン購入後、まず行ったことはデータ移行などのセットアップ、およびバックアップのための外部HDDの設置・Time Machineの設定。(ただ常時接続ではなく、任意にTime Machineに入るという手法)
次に行ったのがメモリーの増設。
このマシンには2GBが2枚、合計4GBのメモリーが搭載されているが、空きスロット2つに同じく2GB × 2枚を増設、合計8GBでの運用とした。(因みにこのマシンは16GBまで対応)
Macでは有名なネット販売店から機種対応を確認しての購入。
バルク品ではないよ。5年間保障付きの信頼がおけるメーカー品だ。
増設後、正しく認識してくれたのは当然としても、まずは快適な環境を与えてくれていた。
ところが数日前からMacの挙動に変調をきたすということが頻出していたのだが、この原因が増設メモリーにあったという意外な結果で驚かされた。
いわゆる相性、あるいは信頼性という問題だね。今日はそんなお話しを。
結論を先に挙げてしまったわけだが、今回の挙動不審の原因を突き止めるまでには、かなりの遠回りを強いられた。


apple
APPLE iMac 27インチ 3.06GHz 1.0TB MB952J/A
挙動不審とは‥‥、

  • 「スリープ」状態時、勝手に起ち上がってしまう。
  • 「ディスプレー、輝度」設定が起動のたびに最高輝度に戻ってしまう。
     (このマシンはLEDバックライトであるため、かなり強い輝度を出す)

今回の問題はMac運用としてはさしたる本質的なものとも思えぬ軽度なトラブルなのだが、購入間もないマシンであれば等閑視できるものでもない、というわけだね。
まず行ったことはPRAMクリア、そして次にSMC (System Management Controller) のリセット。
つまりハードウェアのリセット、および電源周りのトラブルを解消してやることで改善を期待したのだったが、意に反して全く改善の兆しは無し。
次に行ったのは「Apple Hardware Test」。
インストールディスクにある機能で、Dキー起動でのテストだね。しかしエラーという検証結果は得られず、オイラは正常だよ、とのこと。
こうなってくるとややパニック状態にもなるわけだが、そのせいかどうか、OSの再インストール(アーカイブでのものだが)にまで手を伸ばしてしまった。
こうしたいくつかの検証過程にはかなりの時間を費やすものだったのは言うまでもない。
コンピューター依存の生活とはあらかじめそうしたものとわきまえている積もりでも、精神的疲労は募ってくる。

apple

結局最後は自力での修復はあきらめ、Appleカスタマーサポートに電話してレスキュー依頼した。
「お客様はやるべきこと、全てやっていただいているようです。
こうなりましたら、私どもで検証させていただく方法となりますが、如何なさいますか」との回答。
やっぱりね‥‥、マシントラブルではこれまでそれなりに鍛えられてきているので、サポート女氏を苦労させることはしない。
Apple社のピックアップデリバリーでの修理は意外に早く、中2日ほど、都合4日ほどあれば戻ってくることは経験済みなので、手続きに入ることにしたのだが‥‥、
続いてサポート女史曰く「ところでメモリーは増設していませんか」ときた。
「えっ、メモリーですか。‥‥調べていなかったな。とりあえず修理依頼の方は保留してさっそく検証しましょう」
という経緯で、増設メモリーを取り外し、数度の起動、システム終了を繰り返し検証。
結果、見事にトラブルは解消していたというわけである。
MacあるいはPCでも詳しい人に言わせれば、いったい何をしているの?と、失笑を買いそうな経緯であるが、これまで15年のMac運用で、メモリーの不具合に起因するトラブルは皆無だった。
まさかよく言われる「相性」での不具合が自身に降りかかってこようとは想定外だった。
いやはや勉強になりました。
不具合のメモリーは販売店に事情を説明して、当然ながら無償での交換と相成った。
apple

そして、嬉しいことに、交換されて戻ってきたそれは、iMacに元々搭載されたメモリーと同一のサムソン製のものだった。
本来であれば購入したメーカーのものと同じ製品での交換であるべきところ、販売店が気を利かしてくれ信頼性の高いサムソン製を提供してくれた、ということだろう。
価格差は2GB@で、2,000円ほど。合計4,000円ほどのサービスということだね。
災い転じて福と成す、ということはあるんだね。やれやれ。
少々高くても、こうしたメモリーは信頼性、相性という問題もあるので、よく調べて購入すべきという教訓。
サムソンはそうした問題からフリーであることが検証されたということでもあった。


ところで‥‥、たった今、新しいMacBook Proが発表されましたね。
13、15、17インチ、
Intel Core 2 Duo、Intel Core i5、Intel Core i7、
250GB 〜 500GB HDDあるいは、128GB、256GB または 512GB のSSD(B.T.O.)
クロックアップしたにも関わらず、値下がりしている。
しかし512GBのSSD(ソリッドステートドライブ)というのも驚きだね。
東芝製の例の奴かな。ワォッ !

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  • ご苦労さまでした。
    私も以前、ポリタンク型のG4を使っている時、同じような経験を
    しました。
    ソフトのアップグレードがうまく行かない、など挙動不審でした。
    私の場合はメモリー増設後すぐに症状が出たので、元から付いていた
    小さなメモリーを取り外し、増設メモリーだけにした所、解決しました。
    最近は相性についても、各メーカーで検証していると聞きますが、今でも
    起こるんですね。
    少し高くてもアップルストアーからの購入の方が良いかな。

  • acanthogobiusさん、経験済みでしたか。
    今後の不具合検証では、疑って掛かるべき対象として考えねばいけないということですね。
    購入先はアップルストアではなくとも、既搭載メモリーの型番を確認し、同一のもの、あるいは同タイプで容量の大きいものを、安価に提供してくれるショップから、というのはどうでしょう。
    個人的には、今回の件で「Samsung」への信頼がより高まった感じですね。
    他のメモリーメーカーの多くもサムソンチップを使っているようですが、総合的な信頼性という意味では、あまりに安い他メーカーのものは避けた方が良いかも知れません。

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