２週間経たとはいえ、実質電源を入れた状態は30時間ほどか。
iPhoneのデータ通信上のの契約条件は使い放題なのでもっと使ってやりたい。
のであるが、生活のスタイルからその必要性は無く、外出する時だけで十分。
そんなわけで以下に記す使用感は短時日に感じた極私的なものでしかないことをあらかじめお断りしておく。
まず冒頭に言っておいた方がよいと思うのは、手に入れてしまったけれど間違いだった、ということは全くなく、正しい選択であったということ。
確かにキャリア・SoftBankからの請求はこれからであり負担感に囚われるのは先のこと、少々割り引いての感想として受け止めた方が良いかも知れない。
さて、どうして正しい選択であったかということであるが、実はこれまでのケータイ、auのインフォバー（深澤直人氏のデザインによる）は、決して積極的に使おうというものではなく、外出時の緊急連絡用のようなものでしかなかったことに比し、この iPhoneは、持っていればいつも何かしら操作していたくなるような魔力を秘めていることに気付いたと言えば理解していただけるだろうか。
いくつか列記してみよう。

・通話における音質はとても良好だ。iPhoneを正面から見ただけでは、どこにスピーカー、マイクがあるのか分からないほどだが、これまでのインフォバーでは耳と口の位置をかなりの程度に正確に当てなければ聞き取りが悪かったが、かなりアバウトな当て方で十分に通話が可能で、その音質も良好だ。
なお、標準の付属品であるイヤフォンの音質も他のいくつかと聞き比べてみたが、1番良好だった。
・Safari＋マルチタッチでのブラウジングはまずまず快適。
これはSoftBank 3Gのインフラの品質と大きく関わってくるところだが、ややタイムラグがあるものの、Wi-Fi環境とまでいかなくとも、3Gであればこの程度だろう。マルチタッチと言われる拡大縮小の操作感はすばらしいのひと言。
・ビデオの画質はすばらしい。
iTunesから宇多田の「Prisoner Of Love」をダウンロードして再生したのだが、うちの若いケータイドップリ派に見せれば感嘆の声を上げるほど。
YouTubeの再生も同様だ。
・GPSマップ
auインフォバーでも使用したことはあるが、あまり快適とは言えない代物だった。
iPhoneはGoogleマップにGPSマッチングのシステムなので、とても高精度で快適。
最初本格的に使ったのは京都市内の知らない街角。
お昼時であったのでGPSで現在地を確認し、検索窓にレストランと入力すれば地図上にポンポンポ〜ンと５,6個のピンが立った。
それらをタッチすればレストラン個々のデータが表示され、それらのURLをクリックすればSafariでそのサイトにジャンプし、メニュー他、知りたい情報が入手でき、気に入った店があれば、そこに表記されている電話番号をカーナビに教えれば、連れて行ってくれる、というあほらしさ。いや快適さなのだ。
・AppStore
いくつか無料のアプリをダウンロードして試用しているが、まだまだ本格的には使っていない。
いずれ iモードキラー並のアプリが続々と登場する予感がある。
次に落胆したことも上げねばただのAppleの回し者に成り下がってしまう。
・バッテリーの容量が悪い。
周知と思われるが、iPhoneのバッテリーはユーザー自身では交換不能。現在ではメーカー送付での対応のみ。
然るにだよ、朝から電源を投入し、待ち受けだけではなく、上のような様々な機能を普通に使っただけでも夕刻にはバッテリーマークは緑から赤に変換し、ボクを脅すのである。
既に数社から外付けの補助バッテリーも発売されつつあるようで、必須のものになりそう。
情報ではいわゆるスマートフォンと言われるカテゴリーの中ではiPhoneのバッテリー容量は良好なのだそうだ。
確かに3G通話だけではなく、データ通信を過度に使えば、バッテリー消耗が激しいのは理解できるところ。
だからといって、Apple社がこの問題を放置していて良いわけがない。
純正の外付けバッテリーを出すなり、交換可能なものに改善するなり、何とかしろ !!
・SoftBank・3G品質
SoftBankの3Gインフラの品質がどのようであるかは良く分からない。
しかし、レストランなど室内での環境ではアンテナの棒が立たないことが多い。
いきなり接続が切れました、などとダイアログウィンドーが出てくる。
これは、もう少し情報を集めてみないと客観的なことは言えないかな。
最後にもう１つ。
何よりも使いやすいというところを挙げれば、Macと簡単に同期できると言うことであろうか。
アドレス、Safariブックマーク、カレンダー、iTunesなど、USB接続はもちろんだが、これまで使ってきた .Mac（ドットマック）→MobileMeで、どこにいてもワイヤレスで常に同期できるという利便性はありがたいのだ。
さて、今やこうしてボクの iPhoneは手垢まみれ。鮮明な画像もぼけてしまう。
何とか早くタッチパネルのフィルム、あるいはケースを探さにゃいかん。

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