工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

デスクトップの救世主、Mighty Mouseがやってきた

記述の前にお詫び ? をしておかねばならない。
このBlog右メニュー下にあるApple社のアフェリエイトの中に〈Apple Mighty Mouse〉というのが掲載されている。実はその本人がこれまでマウスはApple純正の1ボタンのものを使い続けていてMighty Mouseは購入していなかった。
このMighty Mouseが販売開始される直前に1ボタンのワイヤレスタイプを購入し、使用していたという経緯があり、これまで食指が伸びなかったという次第。
最近モバイル環境で使用していた iBook が絶不調に陥り、これを店舗保証の上限額で処分したのだが、ノートブックの次期更新まで待てなくて、この保証額(約50,000円)の約1割を食いつぶしてMighty Mouseの購入に充てた、という次第。
もちろんその機能、操作性への期待は大きいものがあったのだったが、これがすこぶる付きな快適操作で一人悦に入っている。
Mighty Mouse
本体は画像の通り。一見してボタンなどは見あたらず、前部中央に小さなボールが見えるだけ。しかしこのシェル内部にはMacならではの独自の機能が満載されているのだ。
何から説明しようか(いろいろありすぎて‥‥)。
まずスクロールだが、Winなどで一般に良く使われているマウス同様、上下のスクロールはもちろんだが、これは360度、任意の方向でスクロールできる機能を持つ。直径わずか7mmほどの球形のボタンを指1本のタッチで如何様にも回転し、その角度、回転速度によりカーソルが随意に操作できるのだ。
Webサイトのブラウジング、画像のレタッチ作業など様々なスクロール作業がとても快適に操作できる。
次がクリックボタンであるが、冒頭触れたように、このマウスは一見してそのような部位が見あたらない。確かにMacのマウスは10年ほど以前から、こうしたデザイン、構造であった。上部シェル全体がスイッチとなっていてこれを軽く押すことでクリックできるように進化していたのだが、今度は操作部分の内部にタッチセンサーが埋め込まれ、指のクリック位置を感知し、制御させるという構造に進化した。つまり外観からは左右のスイッチというのが判然としないが、実は指の位置を内部センサーが感じ取り、これで左右の位置判断をしている。
さらに、両サイドの切れ込み部分も感圧センサーになっていて、これを押さえることで制御信号が出されるようになっている。
さらにさらに、スクロールボタンそのものを押さえるという操作も独自の制御信号を発することになる。
これらの4つの感圧センサーはそれぞれユーザーの作業環境によって任意にその機能を設定、カスタマライズさせることが可能になっている。
これまでもボクはショートカットキーを多用する方であったので1ボタンでもさほどの不便さは感じなかったが、このMighty Mouseの高機能性に触れた今、さすがにもはや昔には戻れないだろうな。
このMighty Mouse、ネットでの評価を見ると、スクロールボタン(スクロールホイル)の動きが汚れなどで鈍くなることがあるようだ。指で触り、常に回転させられる運命にあるので、過酷な環境におかれていることは確かだ。
ボクのような汚れ仕事を常としている身からすれば、要注意だね。 Macの前に座るときはちゃんと手を洗おう。(^^ゞ
さてところで、これはワイヤードのタイプの方だ。Bluetooth対応のワイヤレスのものもある。
冒頭述べたように、以前、普通の1ボタンのAppleマウスでワイヤレスを購入し使っていたのだが、確かにワイヤレスという環境はすばらしいものがあったのだが、残念ながら継続して使うことにはならなかった。理由はスリープなどの電源ON、OFFへの対応が芳しくなかったから。これは無線でのやりとりという環境であれば致し方ないところ。
ワイヤレスを購入したいと考える人は、その辺りのことをよく考えてからにした方がよいだろう。(Apple Storeで確認してね)
最後にデザイン。Apple社のデザイン志向というものが見事にシンボライズされていると言って良いだろうね。MS純正のもの、各PCメーカーのもの、あるいは3rdパーティー社のもの、様々なマウスが市場にはあふれていると思うが、これだけシンプルで美しく、多機能性のものがあるとするならばお目に掛かりたいものだ。
デザインとは単に美しい、という要素だけではない、工業製品としての機能性、合目的性、操作性、全てにおいて高品質なものであって、はじめて優れたデザインであるということをあらためて教えてくれた。
後は06/11〜サンフランシスコWWDCでスティーブ・ジョブズ氏の口から何が発せられるかがMacユーザーの当面する関心事だ。
Apple Mighty Mouse
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  • こんにちは。このスクロールボタンは他には代え難い素晴らしさですよね。しかし、数ヶ月くらいでゴミが貯まって問題が発生するのが、やっぱり悩みどころ。僕は分解して自分で清掃しますが、コード付きだとちょっと面倒ですよ〜。
    ということで、僕はワイヤレスにしちゃいました。当初はご指摘通りの接続状態への不安があったのですが、なぜか非常に快適に使えています。ただし、3月に買ったにもかかわらず、既に一回、清掃しています。。。

  • Appleのマウスは電池も入っていないのにどうして
    こんなに大きいのでしょう。
    構造上の問題か、デザイン上のものでしょうか?
    私は手首の腹の部分をマウスパッドに密着させて手首から
    先だけでマウスを操作するので、その状態だと人差し指が
    クリックボタンまでとどかないのです。
    特別、手が小さい訳でもないのですが。
    というわけで、以前買った、名前は忘れましたが表面が
    透明なプラスチックで覆われて中が黒いAppleのマウスも
    お蔵入りになってしまいました。
    現在は、はずかしながら(?)マイクロソフトのワイヤレス
    タイプの物を使っています。
    Appleのマウス、デザインはすっきりしていて好きなのですが。
    他にもこんなふうに思っている人、いませんかね。

  • 前のコメントを少し訂正させてください。
    AppleのHPになぜかマウスのサイズに関する記載が
    なかったので仕事帰りにヨドバシカメラで現物を
    見て来ました。
    サイズ的には大きくありませんでした。
    家でお蔵入りになっていた昔のPro Mouseも引っ張り出して
    見ましたがやはり大きくはありませんでした。
    なぜ自分の手に今一なじまなかったのか現在使っている
    マイクロソフトのマウスと比較してみるとマウス後端の
    立ち上がりの形状が違いました。
    これだけの事で掌に伝わる感覚がずいぶん違うものです。
    これは個人差の問題ですがクリックボタンが遠く感じた
    のはこの形状の違いによるものでした。

  • ikuruさん どうも。
    >僕は分解して自分で清掃しますが、コード付きだとちょっと面倒ですよ〜。
    そこまでは考えていませんでしたね。
    ワイヤレスの親子での通信確立の問題はかなり個体差、使用環境の差があるのでしょうね。
    acanthogobiusさん、マウスのサイズ問題ですか。なるほど。
    ボクは以前スクロールボールの不具合で、新規更新するまでは、カミさんのWin仕様の小さなサイズのものを使っていた時期がありました。
    手の中にすっぽり収まるサイズですね。あれはあれで良いと感じる人も多いでしょうが、これはかなり慣れの部分があるのかもしれませんね。
    ボクはApple Mouseの大きさからくる違和感は全くありません。(ボクの手も平均よりむしろ小さいかもしれない。寸八の鉋がやっと ^_^; )
    因みにこのApple Mighty MouseはWin 2000、XPでも動作するようです。(カスタマライズはできないかもしれないけれど)

  • >デザインとは単に美しい、という要素だけではない、工業製品としての機能性、合目的性、操作性、全てにおいて高品質なものであって、はじめて優れたデザインであるということをあらためて教えてくれた。
    ――じつに、じつに卓見です。付け加えることはありません。
    でも、それではコメントにならないので、付け加えます。
    知的財産権の世界でも、いまや、意匠(デザイン)を抜きにしては考えられません。
    Apple をはじめ、各社鎬(しのぎ)を削って、デザイン競争をしています。
    なぜか? 優れたデザインの製品は、それだけ需要喚起力があるからです。高機能・秀デザインの製品は、それだけで他社製品と区別され、高付加価値を有しているからです。
    現代の企業は、どこも躍起になって、高機能とともに、秀デザインを追求しています。
    このふたつは両立できるものであり、このふたつを兼備した製品は、かならずヒットします。

  • 風に吹かれてさん、的確なコメントに感謝します。
    我が業務対象の家具制作、木工品制作にも、全く同様でありまする。
    06/11に請うご期待?

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