工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

アリでホゾ

日本における木工技法の体系でホゾにアリを用いるというのは、かなりレアなケースだろう。
日本ではアリは〈寄せる〉という仕口で効用を発揮することに絶大な評価がある。
ホゾにこれを用いるというのはあまり一般的ではなく、用いるとすれば特段の目的、意味がある。

欧米のテキストによれば、キャビネットの棚口の上端にこの手を使うことがよく見られる。

しかし日本では、そうした個所にも、私が信州で教えられ、また他でも同様であることで確信を持っている手法では、他と同様一般的なホゾを施す。
ただし端から緩まないよう、釘(スクリュー釘でればなお良い)や木ねじを揉み込むという方法になるが、こうした手法に較べ、アリのホゾははるかに堅牢で合理的だろうことは疑いない。


今、1つのデスクを制作しているのだが、左右に小さな袖(上から抽斗をぶら下げることから、袖と呼ぶ)がきて、中央部はやや内側に引っ込む、という構成。

こうした場合、全体的な構造的強度を確保するのは容易ではなく、2枚ホゾでも信頼性に欠けるだろう。ということで、ホゾにアリを用いる事に。

他にもデザイン的要因などもあり、とにかくややこしいホゾになってしまい、集中力を欠いては仕事にならない。
このクソ暑い時季にやるもんじゃない。


閑話休題
前々回のエントリで触れたようにTwitterをぽつりぽつり、と始めている。
少しづつ、その世界がほの見えつつあるのかな、といった感じ。

とてもその全貌に迫れるものでもなく、周囲を見渡しながら、迷惑が及ばぬよう、遠慮気味に?おしとやかに、振る舞っている(つもり)。

問題は、このBlogとの棲み分け、というか、どうしても外部に発信しているつもりになってしまいがちで、Blogとの関わりが希薄になりがち。
事実、周囲の少なくないBloggerがBlogエントリそっちのけでTwieetに掛かりっきり。

その辺りの差配と、振る舞いが問題だ。

ま、しかし140文字の制約と、また逆にそのことでの潔さの面白さが、少しほの見えている感じもする。
それぞれの効用、位置取りに過度に拘泥せずに、自身のスタイルを求めていこう。

読者の方でTwitterアカウント持っていらっしゃれば、ぜひフォローしてください !

そうそう、↖ このBlogにもTwitterボタンを付けたよ (^^) 使ってちょ

hr

《関連すると思われる記事》

                   
    

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.