テーブル製作(その3)天板矧ぎ作業
天板の矧ぎ作業。
今回のテーブル天板のサイズは1,600w 860d 。
これをブラックウォールナットの2枚矧ぎで構成。
4年ほど前に製材、乾燥、管理してきた良材から木取りされたものだ。
- 矧ぐ側の白太を取り去り、所定の幅に木取る。
- まず2枚の板をそれぞれ片側板面のムラを取るのだが、うちの手押し鉋盤(ジョインター)は305mmの性能しかないので400mmを越える板は1度では削れない。
最初から電動ポータブル鉋で削るという方法もあるが、ここは手押し鉋盤のぎりぎりの性能を使い、まず300mm幅を削り、基準面を作る。 - この基準面に合わせ、電動ポータブル鉋、および手鉋(長台など)で幅いっぱいの基準面を出す。
- 自動1面鉋盤(プレナー)で厚み決めをする。
- 矧ぎ口を取る。
矧ぎ口は“中透き”と言って、中央部を微妙に透かしてやるのがポイント。これにはいくつかの手法があるが、通常うちでは手押し鉋盤を矧ぎ口用に設定して、機械的に行う。長台鉋に自信のある人は手加工しよう(この手押し鉋盤で矧ぎ口を取る、というのは実はなかなか容易ではなく、あまり簡単にお奨めするには憚れる方法だ) - 超仕上げ鉋盤で、両面1度づつ鉋を掛けておく(ひとかんな、などと言ったりする)。
- 矧ぎ口への雇い核(やといざね)の小穴を突く(昇降盤のカッターにて)。
- 雇い核を作る(数mm厚の無垢板でも合板でも構わない)ともかくも一定の厚みの精度を出すこと。
- 矧ぎ作業
雇い核だが、うちでは接着用のボンドはオオシカのPIボンドを用いるので、接着力ということでは雇い核は決して必須のものではないが、剥ぎ作業での矧ぎ部分の平滑性を確保させることの重要性からそのようにしている(目違いを出さない、などと呼称する)
なお、この雇い核を木口まで出したり、その木口部分にこれ見よがしに、蟻状の鼓を入れるような人もいるようだが、ボクはしない。邪道と考えるからネ。
それぞれ、「これ見よがし」の意味はあっても、木口乾燥ということからすればあまり推奨できる手法ではないように思う。ファッション?
余談だが、蟻、という技法は一見して接合強度を高めるものに思えるが、確かに高精度の加工によって、その接合強度は高まるだろう。しかしあまり加工精度が良くないと、逆に接合精度を弱める方向に作用する、ということは知っておいた方が良いだろう。


ボクはキャビネットにしても脚ものにしても特段の事情がない限り、あまりというかほとんど仮組みをすることはない。1発勝負を旨としている。
何故ならばロクロ脚の四方転びという手法なので、貫の胴付き長さ、組んだときの高さの確認、といった微妙な要素を確定するための必要性に迫られるものだからだ。
昨年末に発注していたLeitz(ライツ)の刃物が1昨日届いた。


今日からテーブル2種の製作に入ったのだが、今後何回か工程を紹介したいと思う
次の画像は上の板材からカットされた木口の落とし。わずか数cmの幅だが、全く割れがきていない。
陰暦2月は「梅見月」とも言うそうだ。
Apple Insiderは今春に発売されると言われている Intel iBookに関してのいくつかのスペックの予想をしている。
木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
