技法の伝授の難しさ

画像は框ものの仮組。
いわゆる「面腰」(腰落ち、なんて言い方もあるようだが)という仕口のサンプル。
週末に予定されているレクチャーの1つに関わる準備。
ボクは採用した弟子には当然にも技法のすべてを教えるが、外部でそれらをレクチャーするなどということはほとんどしてこなかった。
尋ねられれば公開しないこともないが、それはあくまでもその人がそれらを有用に使いこなしてもらえる、ということを条件としたいからね。
決してシークレットなどという狭隘な考え方には立たないものの、正しく伝えられないような中途半端な手法は取りたくないということだ。
換骨奪胎されたものではなく、まずは適正に理解し、それをさらに次の代へと伝えていってもらう、という連綿としたものに関わっていくというのがボクらの選ぶべきスタイルだろうと思うからね。
ところでなぜ「面腰」かと言うと、意外にもこんな基本的なことが活用されることなく、部材接合における納まりにおいて、それを選択しないがために無駄な苦労をしていることを見るという事があまりにも多いから。
まずは手始めにそんなところからクリアにしてきたいと考えている。
以前TVのスポットCMに、民話「鶴の恩返し」のパロディーがあり、最後に「羽があるのになぜ飛ばないの?」というフレーズがあったように思うが、昇降盤を設置しながら、なぜ仕口加工に活用しないの?との嘆きを共有したいと思うしね。




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