枠モノ内側への面処理
枠モノの内側の面処理については過去このBlogでも関連する記事を上げてきたところだが、一昨日のエントリへの質問もあったので、あらためてここで簡単に整理してみたい。
家具や木工芸における面処理はどのような目的を持って施されるのだろうか。
そこにはいくつかの目的があるだろう。
当然ながら家具、木工芸に限らず、ボク達の生活周りにあるあらゆる造形物には面処理が施されている。
ピン角(直角のカド)では触ると痛いし、時には怪我の元にすらなってしまう。
またピン角だとその部分が欠損しやすいということもある。
ピン角でなければならない具体的目的が無い限りにおいて何らかの面処理が施されるというのが一般的な了解だろうと思う。
質問者のコメントにもあるようにキャビネットなどの裏側には全くこうした面処理が施さないところもあるようだが、これはコスト意識の悪しき反映とみて良いだろうから、ボクたちは真似したくないね。
質問者があげたことでもあるが、以前どこかに書き記した件のキャビネット裏側のピン角は著名な木工家のものであったが、ボクが体験させていただいた家具メーカーでさえ、いかに価格競争が厳しいものとはいえ、そのような手抜きはしていなかった。
いやそうした“手抜き”など、職人としての神聖な仕事への冒涜として忌むべきものという共通の了解があったように思う。
例え工場長が、もうこうした“余分な”面取りなど止めよう、などと言い出すとしたら総スカンにあうような不届き千万な所業だ。






この裏刃付きの南京鉋は「秋田木工」の職人が使っていることは見知っていたし、刃物屋に作らせれば作ってくれるものだが、あえて発注するほどでもなかったので所有していなかったもの。
木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
