職業としての家具作りについて(5)
これまで木工家を取り巻く環境と、そこに求められるものについて考えてきたが、ここからはさらに具体的に家具工房の抱える問題を整理し、可能であればこれらの打開の道筋を考えていきたいと思う。
様々な業態の家具工房と、それらが抱える問題
様々な業態ということに関しては(2)で大まかに整理してみたが、木工家という側面により絞って見てみよう。
まず[家具作家]という位置づけがある。
ここではまずは社会的に広く[家具作家}として認知されている人であるか、あるいはまた自称「家具作家」であるかは問わず、そうした業態であれば、そのように位置付けて見よう。
しかし実態が伴わないものであれば違うところにカテゴライズされるべきだろう。つまり「家具作家」と自称しつつも他に生業の術を持ちながら活動している人たちだ。ただこれも「他に生業の術」とは言っても、家具製作に深く関連する業務であるか、全く異なる分野のものであるかによって大きくその位置づけも異なってくるだろう。

今日は雑誌取材があり、納品されたものを撮影したいというので、県内西部地区の顧客宅へ出向いた。5年ほど前に納品させて頂いたものがメインで、その後数点追加受注を受けた顧客だったが、県内とはいえ80Kmという距離もあり、交流は決して頻繁ではない顧客の1人で、久々の訪問だった。
時としてプロの職人も間違うことはある。
ここ数日日本列島は春の嵐に見舞われた。当地でも雷を伴う強風、大雨をもたらし、可憐に咲いていた庭のすみれを打ちのめしてしまった。
菫(すみれ)の語源は右画像のように、蜜だまりが墨壺のお尻に似ているところからこの名称を頂いたものだ。
木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
