工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

岩井俊二・friends after 3.11より

気鋭の映画監督、岩井俊二氏がドキュメンタリー「friends after 3.11」を制作している。

仙台出身でもある岩井俊二氏が、3.11東日本大震災後の日本を様々なゲストとともに語り、考えるドキュ メンタリー。
インタビューアは岩井氏と松田美由紀さん

公式サイトはこちら

この企画で京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏がインタビューされ、公開されている。

ここではYouTubeのものを貼り付けるが、削除されるようであれば、公式サイトの方をチェックのこと。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xgBWpmRiajM[/youtube]

‥‥もし私がもう1度人生を生きられるなら、この仕事(3.11原発事故の後処理)のためなら戻って来ます‥‥。
今から出てくる困難な仕事というのは絶対に必要だと思うから。そのために、もう1度生き直すことが出来るならやりたいですね‥‥。

意志の強さ、科学者としての社会的使命感

中野和馬・回顧展(その2)、追悼コンサート

中野和馬・回顧展(中庭)


ありがたき哉、故郷は ‥‥、といった暖かな雰囲気に包まれた中野和馬展だった。
会場は島田市博物館、分館。古民家の佇まいを持つ空間、そしてその中庭一帯。
作品は年代ごとに展示されていたが、それぞれの時代に纏わる近景、したがって例えばコペンハーゲンでの仲間たちとの交流などの写真も、生きた証しのように掲示されている。

昨日、Blogに上げた器は2000年代に黒田陶苑で行われた個展で発表され、人気を博したシリーズの1つであったことも知った。
静岡市内の小さなギャラリーで開かれた個展会場で、好みの造形と釉薬のおもしろさで買い求めたものだったが、手持ちのものとわずかに異なる展示品の絵付けを見較べてしまっているのだった。

広い中庭には大きな壺を中心に様々な形の器が置かれていたが、良い試みだ。
竹橋の国立近代美術館や、都立現代美術館でも同様の中庭での展示方法を観ることがある。
中庭画像の大きな樹は「槙の木」。これも堂々たる造形美だ。
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中野和馬・回顧展

陶 中野和馬


同郷の陶芸家、中野和馬さんの回顧展が開かれている。
デンマークで陶芸を学び、帰国後は鯉江良二氏さんのアシスタントとして修行し、島田市金谷に窯を持ち、精力的に陶芸に打ち込んでいた。

一昨年、不幸にも43歳という若さで急逝。

ボクは彼の作品が数点手元にあり、展示会でのディスプレーに使ったりしているのだが、今後は料理の器として盛りつけなどにも使おうかと思っている(Top画像)。
どんな料理に合うのだろうか。考えてみるだけで楽しくなる。

彼が師事した鯉江良二氏も好きな陶芸家で、破調の中にモダンな息吹を感じさせる作風だが、和馬くんのものは、北欧で修得してきた釉薬の独特のカラー、輝き、テクスチャーの独自性が感じられ、気鋭の陶芸家として人気だったのも当然だろう。

明日は回顧展会場で彼との親交のあったデンマークのギタリスト、イエンス B-ラスムッセンさんのギャラリーコンサートもあるので、出掛けてみようと考えている。

中野和馬 回顧展

会場:海野光弘版画記念館 / 島田市博物館分館 0547 34 3216
    静岡県島田市河原2-16-5
会期:2011/09/10〜10/16
後援:島田市教育委員会・島田市文化協会・島田高等学校同窓会
ギャラリーコンサート:10/01 14:00〜(同会場)
 詳細:adobe readerアイコンPDF:1.3MB

「デモと広場の自由」のための共同声明・記者会見

9月11日の新宿における脱原発デモでは12名もの不当な逮捕者が出た(その不当性はYoutubeなどの現場映像から確認できる)。
3.11原発震災後、様々な世論調査でも7割ほどの人々が反原発、脱原発の意思を示している中、デモの許可を取り、街頭に出てのパレード・示威行為に対し、露骨な過剰警備で応える官憲。

そして現下の最大の社会的関心事としての原発問題への意思表明に関わる事象であり、憲法で認められた市民の崇高な権利への不当な弾圧を、まるで何も無かったかのように無視するメディア。

このデモもまともにできない不健全な日本社会を撃つ〈「デモと広場の自由」のための共同声明〉が出され、本日9月29日、日本外国特派員協会で共同記者会見が行われた。

先にYouTubeを紹介した(09/17の記事)9月11日のアルタ前でスピーチをした柄谷行人氏をはじめ、雨宮処凛さん、鵜飼哲氏、小熊英二氏ほか、評論家、大学人などが呼びかけ人となっている。

USTREAM、その1


Video streaming by Ustream
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台風15号の置き土産

土場、屋根直し


ここ静岡県下、至る所で台風15号の爪痕が残っている。
いまだに停電している地域もあるとのこと。
土砂崩れなどで被災地へのアクセスが困難なために、復旧に手間取っている。
皆さんのところは如何だっただろう。

うちの工場、自宅ともにほとんど被害はなかったが、近隣では屋根が飛ばされたりという住宅も少なくない。

画像の土場に隣接する溶接屋の自宅兼工場の親方には笑えない話しがあった。
台風通過の日の夕刻、工場の北側の駐車場に出てみれば、塩ビのトタンが数枚散乱していて、どこの住宅から飛んできたのだ ! と怒りを抑えつつ片付けに追われたとのこと。
一瞬、もしやうちの桟積みの屋根が飛んだのかと緊張が走る。
しかしそうではなかった。

片付けを終え、暫くして自宅2階の南側にあるベランダに出たところ、何と屋根が無い、慌てた。
何のことは無い。駐車所に散乱していたトタンは自宅の物だった。8mほどの高さの鉄工所の屋根を越えて、反対側に飛んできたというわけだ。

余所に飛んでいかなくて良かったじゃ無い、と、二人して大笑い。
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浜岡原発「永久停止」を決議:静岡・牧之原市議会

静岡新聞 2011/09/26 夕刊一面


既に各メディアが大きく伝えているように、今朝の牧之原市議会(当地隣接市)は「近い将来間違いなく起こるとされている東海地震の震源 域真上に立地している浜岡原子力発電所は、確実な安全・安心が将来にわ たって担保されない限り、永久停止にすべきである」との決議案を賛成多数で可決した。
ボクはこの牧之原市議会および牧之原市長の慧眼と英断に深く敬意を表したいと思う。

ご存じのように浜岡原発はこの5月の菅前首相による全面的な稼働停止要請を受け運転停止している状態。
しかし中部電力は防潮堤などの増強を果たしつつ、再稼働へ向けた環境整備に奔走しつつあるところだった。
設置地元自治体、御前崎市と隣接する牧之原市のこの決議は重い。

恐らくは今後地元他市への波及も必至の情勢と言えるのでは無いだろうか。
因みに静岡県知事・川勝平太氏は今月12日の記者会見において「使用済み核燃料が処理されるめどが立つまでは再起動すべきではない」と述べている(参照:読売新聞2011/09/13)。(日本では使用済み核燃料の処理の見通しは全く立っていないことを考えれば、その意味するところは明確)

外堀から内堀まで脱浜岡原発へと埋め尽くされる勢いと言って良いだろうね。

浜岡原子力発電所に関する決議

 東日本大震災における東京電力福島第一原子力発電所事故は、国でいう ところの「原子力発電は安全である(止める・冷やす・閉じ込める)」と いう神話が根底から崩れ去り、我々に大きな衝撃を与えた。事故から半年 が経過しても、いまだに事故原因はもとより事故の全容も掴めず、事態の 収束については目処もつかない状況である。
 福島第一原子力発電所の周辺地域では、多くの住民が避難を余儀なくさ れ、自宅に戻ることもままならず、職や財産を失い、家族とも離散し、長 き年月をかけて築いてきた文化や歴史、住民コミュニティは、すべて崩壊 してしまった。
 また、放射性物質による汚染も、内部被爆等により将来を担う子供たち への健康被害の影響が非常に心配されているところであり、農畜産物の出 荷や企業活動などについても、地元はもとより全国各地で深刻な影響を及 ぼしている。牧之原市においても、基幹産業である茶葉から放射性物質が 検出され風評被害を含め甚大な被害を受けたところである。
 本来、一度の間違いも許されない原子力発電であるにもかかわらず、こ のような重大事故が発生した事実を鑑みれば、我々は、まず第一に市民の 生命・財産を守っていくことを考えなければならない。
 そのためには、近い将来間違いなく起こるとされている東海地震の震源 域真上に立地している浜岡原子力発電所は、確実な安全・安心が将来にわ たって担保されない限り、永久停止にすべきである。
 以上、決議する。

 平成23年9月26日

                      静岡県牧之原市議会

「濱田庄司スタイル展」於:汐留ミュージアム

3.11大震災は益子にも大きな被害を及ぼしていたことは新聞報道などで知っていたが、「益子参考館」も例に漏れず、その被害は大きかったようだ。

そんな懸念を抱えての、汐留ミュージアムで開催中の「濱田庄司スタイル展」拝観だった。

「民芸」への眼差しとして、「土着的、前近代的」な、といったニュアンスを多分に含むものがあることは否定できない。

これは決してその作者がそうしたものをねらっていたということでは全く無く、流通、消費段階でそのようなイメージを纏っていったということ、またいわば産地の土産物に「民芸」のポップが付くといったような、「消費」対象として、「民芸」の大衆化の側面での理解のされ方であったと言うべきだろう。

しかし良く知られているように「民芸」の著名な作家の多くはモダニストであり、「民芸」の何たるかという定義との間で自己承認の難しさを抱えながら活動していたということもあるのではないか。

民芸運動を最前線で担っていた濱田庄司もまたそうした近代という時代を駆け抜けた工芸作家だった。
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一枚板削りの高ぶり

CLARO一枚板の削り



数ヶ月前のことになるが、近傍の雑貨屋が廃業へ向け、在庫整理のためのバーゲンセールをしているというので、いそいそと出掛け、いくつかの道具と共に購入したのが、このマキタの電気鉋。

間口2間ほどの雑貨屋ではあるが、鍋釜から大工道具まで幅広く品揃えしているところで、道具、資材などの緊急調達にはとても便利な店だった。

主人が老いたことでの店仕舞いにあたり、まずは3割引からスタートし、2週間後には半額セール、そしてさらに2週後には7割引と、“もってけドロボー ! ”的な処分だった。
ボクらが行ったのは5割引の頃。

したがって、この鉋も半額以下で買った。
‥ 以下というのは、この機種、店頭に並んでから何と15年が経つという年季ものであることを確認し、値引き交渉が成立したからだ。

そして、今回使い降ろしとなった。
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「脱原発6万人集会」メディアの伝え方

主催者発表60,000人という数値はもちろん概算でしか無いわけだが、公園を埋め尽くした人の群れと、これに参加できず、最寄り駅から周囲の路上に溢れかえっていた人々を加算すれば、この60,000人という数値は実数から遠く離れたものという方がおかしい。

近年としては空前規模の集会だったことは明らかで、警察発表30,000人弱、25,000人というカウントは矮小化にも程がある(推進派を含め、警備当局も、この“想定外”のボリュームには相当ビビッたのではないだろうか)。

しかしこれを絵として視られないか探してみた結果、やはり大手メディアとしての機能をかろうじて守っている『東京新聞』がそれなりの扱いをしているようだった。
しかし残念ながらボクは読める環境には無いし、またネット配信では有料コンテンツの扱いでもあるので、参照が困難だ。

そこで、イレギュラーながら、会場の様子の空撮画像を掲載した『東京新聞』20日朝刊一面スキャン画像を、他のWebサイトから拝借して貼り付けさせていただく。(「子供を守ろう SAVE CHILD」 さんに感謝します)

『東京新聞』20日朝刊

また、動画では、「共同通信」配信の「47NEWS」で冒頭の空撮から始まる比較的品質の良いものが視られる。こちらからどうぞ

余談:
実はある新聞紙面にボクの姿が1枚掲載されていたのでちょっとびっくり。
開会前の会場でのこと。新聞社の女性カメラマンがぜひ撮らせて欲しいと近寄ってきて、断る理由も無いので撮らせるに任せたのだったが、まさか翌日の朝刊に採用されるとは思わなかった(Web配信でも掲載)。
頭から被った放射能粒のアイコンをあしらったドクロのお面が絵になりそうだとの判断か。

ここには“個人情報”なので貼らないでおこう(笑)

〈閑話休題〉
台風15号(Roke)、今、我が地域を縦断中。
この地域としては、近年、これほどの暴風雨もめずらしい。ゴウゴウ~ッ、という怖ろしい空気を切り裂く音が不気味だ。
ま、しかし、この辺りは大井川の河川敷に近く水捌けも良いところなので、大過なく通り過ぎてくれると思っているが‥‥。
でも原木・桟積みの山は懸念されるね。

この先、関東圏へと向かい、上陸との想定もあるようなので、皆さんも十分な防災対策を !!

6万人の怒りの声・都心にこだまする(9.19 さようなら原発)

60,000人ではち切れんばかりの明治公園

60,000人の参加で、はち切れんばかりの明治公園

いやぁ、昨日の明治公園における「9・19 さようなら原発」集会、デモの参加者の皆さん、ホントにお疲れさまでした。

立錐の余地が無い、との言葉があるけれど、単なる形容の表現では無く、まさに字義通りに‥‥。
だって、事実、公園に入ろうにも、入れない人も続出しちゃっていたからね。
「さようなら原発」を願う夥しい人、人、人、の渦、濃密な解放区。

その人いきれ、暑さ、携帯ラウドスピーカーからの大音量、鐘や太鼓の鳴り物の大音響、バッテリーをキャリアに積んでのギター演奏、至る所で繰り広げられる踊りなどのパフォーマンス、上空からはたくさんのメディアのものと思われるヘリコプターの旋回音。
そしてメインステージからはこれをかいくぐるように著名文学者、評論家、役者、福島のお母さん、ドイツからの環境NGOらによる熱い感動的なメッセージ。

開会挨拶の鎌田慧氏からは当初4万人を超えたとの報告があったが、1時間近い集会の途中、6万人にまで膨れあがったとの報告が。
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