工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

木工家の性(サガ)

製材 今日は久々の製材でした。
既に材料倉庫には使い切れないほどの在庫がありますので、良い材木があるからといって食指が伸びるということはあまり無くなってきていました。
数日前、懇意にしていただいている材木屋から「チェリーがあるんだけど、どう?」との電話。2つ返事で、「買いましょうか」と即決。
実はチェリーの製材は初めて。
しかし何故か4″のフリッチ材をまとまった材積でストックしていて、ある程度の幅広の材があれば、このフリッチも活用できる、と考えていましたので、悪くない話でした。
2本を製材しましたが、大きな破綻もなくまずまずの品質でしたので安堵しました。
丸太原木での外観で購入を決めるのですから、内部がどうなっているかは、神のみぞ知る、の世界です。平たく言えばバクチ。
過去何度も失敗していますので、こればかりはいくら経験積んでいても緊張させられます。
さてこの段階では大きな破綻もなく喜んでいても良いのですが、しかし初めての材種ですからこの後お守りをどうするかについては未知数。乾燥過程の管理如何では、ただの薪にしかならないものになってしまう怖れもあり、そこは自己責任でしっかり管理してやらないといけません。


もっといえば、如何に良質な板が採れたとしても、これを有益な木工品に仕上げねば意味がありませんので、陰ではそれこそバクチだ〜、と言われかねません。
さらにいえば、この板が使えるようになるまでは数年の時の経過が必要。その時が来て今と同じ精神性の高みで臨めるかは分かりません。
そんなこんなで、原木管理の困難性というものを甘受せねば成立しないのが木工の世界です。
製材は無事終わり、材木屋の事務所に帰ると旧友が待っていて、5名のメンバーで会食。10数年ぶりの再会の人もいましたので、楽しく酒杯を交わすことが出来ありがたい1日でした。

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