工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

不思木な木の仕事 上條宣子

上條1
今回の2005伊勢丹モダンクラフト展の出品者で、木の仕事の作家として初参加の上條宣子さんをご紹介したいと思う。
以前、数年前の二子玉川高島屋でのクラフト展でご一緒して以来だが、今回も遊び心あふれ、創造性豊かな木のアクセサリーを持ち込んでの展示だ。
唐木(硬質で、色調豊かな材種)を中心として、様々な樹種に糸鋸、リューターマシーン、彫刻刀などを駆使しながら、??一体どういうふうにして作られたんだろうという不思議な造形世界を魅せてくれている。
キャリアのある人だが、現在も年間いくつもの個展を打つという充実した作家活動を展開している。
恐らくこうした木のアクセサリー作家としては追随を許さない人気作家だ。
上條2どうか死蔵してしまっている銘木、唐木の良いものがあったら彼女の手に委ね、美術造形作品として活かしてやってもらいたい。
黒檀、紫檀、鉄刀木、ムラサキタガヤサン、ブラックウォールナット、槐(エンジュ)、榎(エノキ)、欅、神代欅、神代楡、神代タモ、本つげ、えりまき、イスの木、黒柿、etc etc。
■ 写真上 工房 悠のジュエリーボックスを使ってもらってのディスプレー
■ 作家自身が身につけたアクセサリー(ネックレス=本つげ 、ブレスレッド=黒柿、リング=黒檀)
いずれも一木造りのものだ。

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