工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

思いやりパッシング ━ その2

過日、午後3時頃だったかな、近隣の国道と並行する裏道を車で移動していたとき、前方100mほどのところにある信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者を現認したので、スピードを落とし近づいていった時のこと。
対向車にパッシングされてしまった。
いわゆる静岡県警がキャンペーンしている「思いやりパッシング」だったのだ。
ボクは過去何度かWeb上でも書き記してきたように無条件にこうした状況下では停止するように注意しているので、「言わずもがな」ではあるのだけれど、実は初めてパッシングされたのだ。
一瞬「オイオイ、ボクには無用だよ…」と言いたくもなったことは否定しないが、しかし相手車両にはキャンペーン実施者として好意を抱いたので、安心召され。
家人に尋ねるとこのキャンペーン、TV CMも頻繁にやっているようで、その効果も少し出てきていると見るべき実体験ではあった。
このキャンペーンをキーワードで検索すると、賛否両論があるようだ。
そこであえて再びこの問題をエントリー ねたにしてみた、というわけだ。
(過去のエントリー、その1その2


確かに反論の根拠として、「パッシング」というものが現在の運転マナーにあっては様々に解釈されるものであって、相手車両運転者へ反感をもたらすリスクを負うものではないか、ということであるが、確かにそうした側面は否定できない。
ただ問題は静岡県の交通事故の分析結果として、こうした「信号のない横断歩道」での交通事故が多発していて後を絶たないという状況への抜本的打開策が無いなかで、こうしたある種のショック療法は受け入れるべきであろうと思うのだ。
何も「信号のない横断歩道での通行の仕方」において遵法されていれば、このようなことは不要だろう。

第6節の2 横断歩行者等の保護のための通行方法
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第38条 車両等は、横断歩道・・・に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
2 事両等は、横断歩道等又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第38条の2 車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。

先にWebサイトで指摘したように、残念ながらこの法規は全くと言って有名無実化していて、守られていないのが実態だ。
いろいろ反論する前に「自己の運転マナーを振り返って考えてみるのも良いかも知れない」、と言ってやるのがこうした反論者への温かいメッセージかな。
ところで燃料の高騰化はすさまじいものがあるね。
「東京モーターショー」では一部の米国メーカーを除き、大手自動車メーカーの今回の開発コンセプトの主軸はやはり「ハイブリッドカー」だそうだ。燃料電池車の実用化までの繋ぎ、という位置づけから、なかなかどうしてかなり先のパースクティブを照準においた開発になっているようだ。
遅れていた欧州のメーカーも次々と参入してきている。
近場などでの用足しには、車など使わずに、徒歩、あるいは自転車を使いましょうね。貴兄のお腹の出っ張りにも効果的。

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