工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

時にはアウトソーシング

白ユリa
暦をめくると明日8日は立秋を示しているのだが酷暑の今日、板の削りにとトラックで走った。
ただそれだけで顔がほてる感じ。車内にいただけで少し焼けたのかも知れない。
起業当時はプレナーも狭いものしか設置していなく、削り専門の業者まで走るということも多かったが、24″のものを導入して以降、それもなくなり木取りについてはほぼ自力でこなす態勢が整えられている。
しかし今回は2.5mほどの大きなテーブル制作とあって、天板の基準面の削りはうちの手押し鉋盤ではいささか手に余る。
2枚矧ぎで90cm強の幅のテーブル。可能であれば500mm幅ほどの手押し鉋盤で定盤も長いもので削りたいところだが、しかしこれはかなり特殊なものになるので望むむべくもない。
県の工業試験場には400mm幅のものがあり、これを借用することにした。
うちのものとは10cmの差しかなく1枚の板を削るにも幅が足りないが、機械のレイアウトの余裕において大きな差異がある。
しかし苦労したね。2.5mという長さは、やはり長い。
2人での作業であったが、定盤の長さの限界が大きく影響し望むような切削が出来ない。そこへきて試験場の機械とあり必ずしも調整は万全ではない。後ろテーブル(定盤)の設定が首尾良く行かないことで平滑な切削がなかなか出来ない。
Tシャツを汗でずぶ濡れにしながらやっと何とか満足のいく削りが出来た。
ここにも24″のプレナーが設置されているが担当者のあまり調子が良くないとのアドバイスを受け、厚み決めはうちでやることにしてそこまでとした。
後は10cm幅の未切削の部分を電動鉋、手鉋で削り、プレナー → 剥ぎ面切削(手押し鉋 + 長台鉋)→ 剥ぎ という流れ。
しかし2.5mはいかにも長い。
5人の子持ちの、若いファミリーのために大汗での作業は続く。
画像は庭に咲き誇る「高砂百合」(のはず)。
昨年のBlogアーカイブを確認すると8月10日にこの白ユリをエントリーしているので、ほぼ同じような開花状況か。
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白ユリb

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