工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

頂いたコメントについて

キリギリスさんがどのような立場の方か存じませんが、記述内容から拝察しますれば、木工のこうした教育現場に深く関わる方、あるいはよく知る立場にある方とお見受けします。
まず冒頭申し上げますが、当Blogコメント欄は対立する立場の方々による議論の場として提供しているものではありません。
これはこのBlog運営上の基本的な考えです。
このBlogはあくまでも私個人の業務に関わる内容を核とし、それに派生する様々な事象について記述し、広く公開しているものです。
またあくまでも個人の責任の範囲で発信するものでしかありません。(個人Blogのそもそもの性格はそうしたもの)
また本件が対象とする記事は木工技能の修得のために設けられている様々な機関、施設に関する情報を集約して提供するものです。
しかし個別具体的な教育内容にまで立ち入り、これを評価するということはしていません。
基礎的な一次データでしかありません。
これらの情報を取得し、応募に応ずる方は、個人的な判断で取捨選択していただくというのが一般的な通念であるでしょう。
その上でそれらの方々がより詳細な情報へとアクセスされる希望があれば、適切と思われるところへ、つまり私などを含めた関係者に個別に願い立てれば叶うことでもあります。
さて、そうした基本的な考え方に立ち、キリギリスさんのコメントについて考えてみます。
まず総じて‥‥、
このコメントはあなたのご意見として承りました。
それらについての私自身の思い、考えもありますが、ここで直対応するほどにはナイーヴではありません。
また指摘されている私のコメント内容には反省しなければならないことがあるのかも知れませんし、またあなたのこのコメントのような内容を招いた責任は自覚しなければならないでしょう。
このBlog記事をきっかけに入校、入塾した方で、期待に反する結果を招いたと感じる人があるとするならば、その責任の一端を負わねばならないという、あなたのご意見は合理性があるかもしれません。
しかしそれはこのBlog運営者としての立場から、というものではなく、現在の日本国内における木工に従事する者の成員の一人としてのそれです。
例え、このBlogをきっかけにそうした意図せざる結果を招いたとしましても、このBlogおよび運営者にその責を負わせるというのは果たして正当でありましょうか。
本文でも以下のような断り書きをしています。

なおその情報取得、Linkの性質上、情報の確度、および現在のカリキュラムの実態などはご自身で直接確認されることを前提とするものです。
あくまでも基礎的な資料を提供するものであることをお断りします。
またここに記載されている情報は優劣を示すものはありません。同様にここに記載が無く他に重要な情報がある可能性も十分にあり得ます。
特にBlog、個人運営のWebサイトはあくまでも各々の管理者の下で全く任意に記述されるものですので、それらの情報としての確度、信頼度の評価を保証するものではありません

つまり決して指摘されている個別のところへの評価を下してはいませんし、そうした流れへ誘う意図は全くないことは理解していただけるでしょう。
あくまでも良識に根ざし、公的に許容される範囲内での記述に留めている積もりです。
キリギリスさんの個人的な考え、真摯な思いは理解できないわけではありませんが、こうしたネットメディアとしてのBlogの性格、制約をお考えいただき、対応していただけることを望みます。
私はリベラルな立場に立つものとして、全ての人に意見表明の権利は守らねばならないと考えますし、それを封ずるような立場には反対します。
しかし、その意見表明の場というものは適切なものでなければ、意図する結果に繋がらないばかりか、むしろ逆の効果を産むことすらあるでしょう。
このBlogがそうした意見表明の場でないことは理解していただかねばなりません。
キリギリスさんが、ご自身の意見を開陳し、理解を求めたいのであれば、ご自身のBlogなりで縦横に展開されるのが良いでしょう。
また、09/07/31 8:01pm投稿における記述内容については、当方が関知するものではありませんし、またあらためて検証する積もりもありません。
これ以上の議論の必要性があるとするならば、お名前を明かした上で、メール、お電話でのアクセスをくだされば応ずる用意はあります。

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