工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

炎天下のハードな作業はほどほどに

マホガニー
うちの業務は基本的には個人のお客さまからの注文を主体として展開してるので、比較的スケジュールの組み方はタイトなものではない。
良質なものを制作するにはスケジュールに追われていたのでは満足できる品質ではかなえられないこともある。
起業したばかりのバブルの頃は若かったこともあるが連日半徹夜での作業に追われたもの。
ただ仲介者もボクの仕事の本質を理解してくれていたので、あまり付加価値の低いものは紹介するでもなく、比較的めぐまれた環境ではあったのでなかなか充実した仕事をさせていただいたと思う。
おかげで毎月のように原木を競り落とすことも出来たし、機械設備の整備も進んだ。
時は移って、現在は景気は思わしくないとはいえ、全てが自身のオリジナルなもので勝負できるので、その点においてはたいへんありがたい。
そうであれば少しはタイトなスケジュールでも応えてやらねばならないかな。
そんなわけで今日はあわただしく倉庫の1番奥に仕舞い込んであったお宝のマホガニーを取り出す作業からスタートしたが、狭い倉庫にぎしぎしに詰め込んであるのでフォークリフトでえっちらおっちら、2/3ほどもの在庫を整理しながらの作業。
こんなに材木持ってどうするのですか、とは若いスタッフのぼやき。
空にはぎらつく太陽。炎天下の力作業はあかん。
ばてばてやわ。
でもやっと久しぶりのマホガニーとの再会。
9.5フィート、3〜4インチ板
サンプルの手板を作るために削ってみたが、例の如くゴマが導管から出てくるのを確かめ、ふむ、なかなか良い木味だとばかり一人ほくそ笑む。

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