工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

10月・神無月

2013/10/01/15:30

2013/10/01/15:30


今日は朝から雨模様。
午後からは雲も切れ、秋らしい青空が顔を出した。

4時頃、晴れ間にポツポツと細かい雨が走行中の車のフロントウィンドーを曇らし、
っと、大井川をまたいで、大きな虹が架かった。

慌ててiPhoneでパチリ。
虹が発生する条件を全て満たしていたからね。

雨上がりで、晴れ間への移行中だったり、あるいは逆に晴れ間から、急に雲が出て降り始めるというタイミング。
こうした環境では、大気中に小さな雨粒が漂い、

そしてこの時、日射しの角度が低く、この日射しを背に受け、雨粒が太陽光をスペクトラムに屈折させることで、虹を生成させる(こんな説明で良いのかな 笑)

でも、なにげに、嬉しくもなろうというもの。

お伊勢さん

ところで、神無月、と言うけれど、今月は伊勢神宮 式年遷宮の最大の催しが控えている。
この10月2日と5日に「遷御の儀」があるようだ。
ボクは初夏の頃、伊勢神宮を訪ねる機会があり、式年遷宮に準備中のところを〈睥睨〉。

正殿に向かう道すがら、業務中の神官を捉まえ、いろいろと訊ね、相手も詳しく、誇らしげに説明してくれたものだった。

ボクは神道に帰依しているわけでもないのだが、その建築様式への興味からだね。
(寺社、古刹を訪ねたりすることは、機会があれば積極的にやってきた)

なぜ20年なんだ、という疑念はもっともだが、この特異な建築様式をはじめとする技術継承を絶やさないための単位だという説は、説得性を持つ。

下々の世界での伝統継承は、もはや困難という水準を超え、絶えつつあると言っても良いだろう。

JR北海道という悩ましさ

次元の異なる話しだが、JR北海道の保線をめぐる体たらく。
あれもまた技術継承が為されていないことによる、いけいけ、アゲアゲ、新自由主義的経済理念、経営方針による、犠牲者だというのは、不当に過ぎる解釈だと言い切れるのか?

私はいわゆる団塊の世代。
国鉄時代、北海道でも大量の職員を雇ったに違いない。

しかし、彼ら鉄道マン(ポッポ屋で描かれた、あの寡黙で誇らしげなイメージ)は、分割民営化を機に、少しづつ、真綿で締められる如くに、失っていく道筋を歩むことになる。

多くの精鋭は、既にその時に、労働運動の中心人物だったと言ったことなどで退職を強要され、やがて、急速な採用減(経営安定化の名の下)に踏みきり、
そして、当然にも技術継承は困難となり、序でに、鉄道マンとしての誇りも、ゴミ箱に放り捨ててきてしまったわけだ。

また今、大量採用された世代は定年退職を迎え、いよいよ技術継承は困難な時代へと突入していくことになる。
無論JRだけでは無く、多くの生産現場が同じような状況にあるのだろう。

さて翻って、我らが木工家具の現場はどうだろう。

あまりに風呂敷を拡げすぎたので、ここでは継なげない。


今日、知人から、あまりにBlogが停滞している、というお叱りを受け、
慌てて書き始めたが、散漫な内容に終始しちゃったわい。
嗚呼 …>_<…

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • Twitterをやっていませんので、こちらから失礼します。
    傷テープですが、ご案内されたバンドエイドですが、充分に水洗いしてもわずかな出血があると貼り続けている間に化膿します(私も父も)。使用方法をしっかり守らないと逆効果です。初めて使った時は感動的な治癒でしたが。
    最近は、「ケアリーヴ」(ニチバン系)<宣伝ではありません>です。水に強く、剥がした後もふやけたように皮膚が白くなることもありません。治癒も早いです。
    木工屋は生キズが絶えませんね。artisanほどではないですが、私も気がつくと「ありゃ!やっちゃた!」
    ちなみに
    1.傷テープを購入する際は、繁盛している薬局が良いです。以前、田舎の薬局で購入したら、中の包装の両面テープが全てはがれていました!
    2,漆かぶれには、スキンローションの「ヒアルロン酸(含有)」が凄く良いです。ネットで薬名を探していたら記事を発見。毎日使っていたものですから試してビックリ!です。(漆には強いのですが、体調悪いとドカッーン!です)

    虹、引っ越してから見てませんねぇ〜。

    • みしょうさん、体験に踏まえた知見の開陳。感謝します。
      読者は突然のキズテープの話題で、何のことやら?、といった感じでしょうが、
      私がTwitterでこのキズテープを話題にし、これにコメントが付いた、ということです。
      いわゆる医薬部外品の扱いで広く出回っている〈湿潤療法〉についてです。

      さて、みしょうさん、恐らくはBand-Aidに限らず、粘着成分による被験者体質から予期せぬ反応が見られることはあるでしょうね。(Band-Aidの外箱には「抗アレルギー性粘着剤使用」)と謳ってはいますが)
      本来、この〈湿潤療法〉とは、ラップフィルムを貼るだけで十分なわけですが、これを実用的に叶えるためにキズバン的用法が普及してきた、と考えられます。

      その場合、当然にも粘着成分が使われるわけですので、体質に合わないケースも出てくるわけですね。
      各社様々なものが市販されていますので、自分の体質に合ったものを探すのが良いでしょうね。

      使用期限も記載されていますので、在庫管理も含め、これを守ることも重要ですね。

      個人的に好みを言えば、米国資本・Johnson & Johnson K.KのBand-Aidではなく、みしょうさん推奨のものを含め、国産のものを愛用したいものです。(屈折した愛国者のつぶやき)

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.