工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

イタリア・チェコッティ社

チェコッティ社イタリアのチェコッティ社の上質な家具はご存じの方も多いはず。
ボクが10数年前に東京青山のショールームで見掛けた時は軽い衝撃を受けたものだ。
最もよく知られた「テドス・テニードス」という2人掛けチェアだった。
それからというものは頭の片隅に残ってはいたのだろう、時折インテリア雑誌に取り上げられているのを眺めるぐらいで、その後の展開に注目するまでには至らなかった。
この度上京した折に偶然ではあったが銀座和光のショールームで再会した。
かつての頭の片隅にあったものとはそのフォルムは変わらないものの、材種、仕上げに新たなイメージを醸し、より洗練されてボクの前に再登場した。
それらはイタリアの、あるいはガウディーを彷彿とさせるカタロニア文化の復古調的な様式に踏まえながらも、新しい造形フォルムに磨きがかけられ、より魅惑的なものを感じさせてくれたのだが、その中にちょっとユニークなものを発見。
「Timeless Credenza」と名付けられたいわゆるサイドボードだ。
サイトではこれ、およびこれ
実際見た感じではサイト画像の女性の後ろにあるボードの色調が現物にかなり近いと思われるのだが、イタリアンウォールナットを用いているとはいうものの、かなり色調が明るい。女性店員に説明を請うまではその材種を計りかねたものだ。
ご存じのようにアメリカンウォールナットとは異なりヨーロッパのウォールナットは概して色調は明るいことはボクも知っていた。しかしこのサイドボードの色調はそうしたものとは明らかに異質。
さらに店員に尋ねるとやはりブリーチングしてあるのだという。
ウォールナットの元々備わっている魅惑的な色調をあえてブリーチングすることで、カジュアルで軽快なものに化け、パステル調の色調はこれはこれでなかなか気品のあるものではあった。
ブリーチングという塗装プロセスは一般に複数の材を使うことでの色調のバラツキを調整するものであるが、これはあえて元の色調からカジュアルな色調に化けさせる操作であり、おもしろい試みだと思われる。
同様に色調をコントロールさせる手法として、アンモニアでいぶすという手法などもあるが、いわば薬品着色とも異なる、このブリーチングという手法もなかなか多様でおもしろい。
なおceccotti社のショールームは目黒にあるというのでいずれ訪ねてみたいと思う。(詳細はサイトからどうぞ)
いただいた案内によれば「ご予約により案内いたしております…」という但し書きがあるので、少し敷居が高いかも(慣れないネクタイを締めて、靴を良く磨いて…? 苦笑)。
* ceccotti社 Webサイト
Top画像は頂いたカードからのもの

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • ceccottiのHP少し拝見しましたが、すごい価格がついていますね。
    価格を見るだけでも敷居が高そうです。

  • acanthogobiusさん、どうも、です。
    手元にある15年ほど昔のデータと較べるとほぼ2倍の価格上昇です。「和光」が置きたくなるわけだね。

  • youtube bleach(ブリーチ)動画

    youtubeでblechの動画を紹介!! 『BLEACH』(ブリーチ)は、20…

  • 管理人です。
    今朝未明にTBが届いたが、本記事とは全く関係のないアニメ動画の紹介の記事からだ。
    「ブリーチ」というワードで検索し、内容構わず引っかかった記事にTBを掛けた、という経緯なのだろう。
    その意図を考えれば、アフィリエイトねらいということが判る。
    削除すべきところだが、悪意があるわけではないから置いておくけれど、URL、IPアドレスを拒否登録しておこう。

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