工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

秋たけなわ

コスモス
秋たけなわ10月も半ばを過ぎ、来週23日は二十四節季で「霜降」となるのだそうだ。
数日前からお天気も良く、工房の湿度計の針は40〜50%あたりを指すことが多い。
何をやるにも心地よい。無論木工も快適。
朝夕はさすがに冷え込むものの、日中鉋を持てばTシャツ1枚でちょうど良い。
ただ日が短くなってきたので、夕刻になると鉋掛けも木目の視認が難しくなってくるのは否めない。(老眼のせいだろうって ?!)
このような快適な時季はあっという間に過ぎ去るもので、信州などではそろそろ薪ストーブの設置も始まっているのではないだろうか。
北アルプスの山々の峰にも初雪が降りてきているだろう。
このところ業務が忙しく、残念ながら芸術の秋を堪能するどころではない。
いくつかの展覧会をぜひにとチェックしていたものの、そのほとんどはいけずじまい。
ムンク:国立西洋美術館
岡倉天心―芸術教育の歩み:東京芸術大学大学美術館
キスリング:府中市美術館
バーナード・リーチ:松下電工汐留ミュージアム
クマグスの森展:ワタリウム美術館
   etc.etc
因みに松下電工汐留ミュージアムで開催されている「バーナード・リーチ――生活をつくる眼と手」はまだ11月25日までの日程なのでチャンスはあるだろう。
民藝に興味もある方には見逃せない展示と思われる。
50年代末期の東京高島屋でのモデルルーム展示などもあるようだ。
リーチというと陶芸の巨匠というイメージが強いが、池田三四郎氏との交流の中で松本民藝への家具制作指導も行っていたことはよく知られこと。
このミュージアム、ルオーのコレクションが充実していたり、先の重森三玲の回顧展の展示もなかなか見応えがあった。
画像は所用で隣町に出た途上で休耕田1枚に咲き誇ったコスモス(秋桜)。
最近、キバナコスモスの栽培が多く見られるが、どうもあれはいただけない。
爽やかな秋の花というイメージにほど遠い(単なる個人的好みの問題にすぎないのは分かっているが‥‥)。

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