工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

角のみ盤への照明器具取り付け

角のみ1うちの工場の作業環境は決して良いものではない。手作業場は太陽光線が入るレイアウトにあるものの機械設備のブースは概して暗い。
水銀灯2灯に40W×2の蛍光灯があちこちに設置してはあるのだが。
角のみ盤の手元が暗い。そこで今日は照明器具を角のみ盤本体に取り付けることにした。
これまでも小型の照明器具を角のみ盤本体にクリップで保持し、せん孔箇所を照らしていたが、どうもあまり芳しくなかった。
そこでこれを固定してしまえ、ということで鉄板を切り出し、照明器具クリップからフレシキブルアーム先のスクリュー部分を取り外しこれに取り付けた。(画像Top)
ウム、なかなか快適。
しかし作業しながらも、さらに良い方法を、と考えていた。
角のみ刃固定部位(ブラケット)の底部にLED(発光ダイオード)を取り付けるという方法だ。
照明器具の出っ張りが無くなり、さらにスマートに納まるなぁ。この場合配線はどのように処理しようか。
街に出かけたら、電子パーツショップに立ち寄り、LED素子を求めてこよう。
ボクはまだまだ視力は問題なし。周りの同年代の諸兄は老眼鏡に頼っているらしいが、ボクには不要だ。まだ0.1mmほどの峻別は付く。
しかし視力の衰えは眼の酷使にあるだろうから、コンピューター液晶画面に見入る時間帯が増える一方の環境下では、せめて木工作業環境での照明にはより配慮したいところだね。


角のみ2
さて、角のみ盤の話題が出たついでに、もう少しこの角のみ盤について話してみよう。
角のみ盤は無垢もので框組の構造を持つ家具制作には欠かせない木工機械の1つだ。
ただこの機械の構造上、高い切削制度を求めるには無理がある。
1度徹底した位置セッティングをしても、いずれ 0.1〜0.3mm ほどの誤差が生じるなどということは頻繁に起きる。困ったものです。
これを極力防ぐには機械精度を高めることが肝要だということ位は誰しも分かること。
したがってほとんどの職人が既知の事だろうと思うが、あえて基本的なことを1つだけ紹介する。
いわゆる摺動(スライド)部分を極力タイトに締める、と言うことに尽きる。
ここが甘いために作業途上で位置設定(定盤のセット位置)が変化してしまうのだ。
画像のようにうちの角のみ盤には3箇所のスライド部分がある。回転駆動部の昇降部、定盤昇降部、定盤左右動部の3つだね。
ここのスライド調整部分(カミソリと別称)の調整ボルトを締めればスライド部分のクリアランスは狭くなり、誤差が少なくなる。しかしあまり強く締めすぎると摺動を妨げる。
この関係性を理解し、微妙なところでセットし、固定すればよい。(調整ボルトの回転、1/8回転ほどでかなり変化する)
摺動が本来の動きをしてくれないようであれば、1度その部分を解体し、灯油などで洗浄し、あらためて組み立てるのは効果的だろう。
また作業時はこうしたところへはマシン油の供給をこまめにしよう。

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  • 追伸
    そば居酒屋 楽しかったです

  • アメ横三分 さま いきなり過剰なサービス精神にあふれたコメントですね。
    どなたなんでしょうかね。
    詮索はさておき、せっかく頂いても適合するかどうか分かりませんので、まずは自身でどのような仕様の物が良いのか検討します。
    必要となれば、またこのBlogで騒ぎますので、その節はよろしくおねがいします。
    「蕎麦屋酒」、居住地にお奨めの蕎麦屋が掲載されていれば良かったのですが。

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