工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

座卓の制作(複数台の制作)

座卓部品今週は座卓の制作を始めた。個人のお客様からの受注によるものだが、あえて2台制作することにしている。
これは単純に1台よりも2台のほうが1台あたりの制作コストを押さえられるからだ。
こうしたことは良くあることなのだが、残る1台は不良在庫になるか、幸いに納入先を見つけられるかは分からない。
このようにリスクが伴うが、展示会活動のためにもこうした考え方は正当な理由となる。
さらに複数台制作するということはいくつかのメリットがある。
まず木取りであるが、木目が様々な有機物であることで、1台分の木目を揃えるのはなかなか容易ではない。これが複数台であればその分木目、色調を整えるのがより容易になる。
さらにまた加工工程においてもいくつものメリットがある。
複数のパーツを同時に加工することで、加工上のミスを発見しやすいし、当然生産性は高まる。
販売価格をできるだけ押さえて、さらにヨリ良いものを制作するためにも複数台の制作は意味がある。
駆け出しの頃の失敗を前提としての予備のパーツ準備とは意味が違う(笑)。

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