秋真っ盛り。
スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、と様々に形容される秋ですが、ボクに言わせれば、やっぱり仕事の秋、木工の秋ですわ。
大気が乾燥していて、暑からず、寒からずの陽気であるため、体調がごきげんであるとともに、木も快適のようで暴れたりしない。
おとなしくしてくれているので管理がラクチン。
でもこんな条件の良い時季はほんの一時。あれよという間に季節は移ろう。
今年の個展がこのような時季に準備できるのはありがたいことだ。
今日は先に記事にしたCLAROの卓の脚部加工。順調にいっている。
先のBlogをご覧になった東京方面の客から、ぜひこれを見たいという電話が飛び込む。個展に出品する前に決まっちゃうかも知れないな。
もう同じ原木からの板の上質なものの在庫は無い。
画像は工房脇の名も知らぬ木に巻き付いて、毎年この時季に楽しませてくれる朱色の烏瓜の実。(昨年もupしたっけ 苦笑)
風に吹かれて
2006-10-13(金) 11:21
《秋。どこかで石英の鳴る音がしてゐる。》
これは、井上靖の詩集『北国』のあとがきにあるもので、
氏の友人が、旧制高校時代に作ったものだそうです。
いかにも《秋》の空気をぴたりと表現していて、うまい。
烏瓜の写真、いいねえ。夏の夜、白いひげの花を咲かせて
いたやつが、こういう橙色の実に変身するんだからねえ。
「らくちん胡桃の板」及び「CLARO天板鉋掛けの妙」
の写真(三脚で自動シャッターですね)、artisan さんの
仕事ぶりがよくうかがえます。
いい季節になりました。
>やっぱり仕事の秋、木工の秋ですわ。
《秋。どこかで鉋を掛ける音がしてゐる。》
artisan
2006-10-17(火) 23:27
風に吹かれて さん、名句を感謝です。
>《秋。どこかで石英の鳴る音がしてゐる。》
分かるような感じがします。
鉋、と掛けたのではイメージが損なわれますがね。