工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

新機種工具の魅力

トリマー新機種の電動工具を紹介したい。
所用があって先ほどホームセンターに出掛けたのだが、展示レイアウトが大きく模様替えされ、何がどこにあるやらさっぱり、店員すらも定かでない。
うろうろしてるとBOSCHの特別展示コーナーへ。
以前からこの店舗ではBOSCHのものが充実していたが、これがさらにかなりのスペース(40平米もあろうか)で展開されていた。じっくりとチエックしている時間はなかったが、目を引いたのが新しいトリマー(PMR500)だ。
かつて20年ほど前に初めて購入したトリマーもBOSCHのものだったが(今も現役で働いている)、残念ながらその後数年で販売終了。(参考
その後この手の機種はこのメーカーからは出されなかった。
理由は良く分からないが、国内メーカーのシェアをうち破るだけの力量がなかったということだろう。
この店舗のBOSCHコーナーの充実はもちろん店舗での販売戦略もあろうが、むしろBOSCHそのものの販売攻勢とのタイアップと考えるべきものだろう。

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明けましておめでとうございます

newyearcard
新年明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりましてありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2006年、皆さまに取りまして幸多い年でありますことを祈念いたします。
このブログにつきましても改善を図りまして、よりアクセスしやすく楽しんでいただけるようなサイトとして運営管理していきたいと考えていますので、ますますのご愛顧をお願いするものです。
と、ご挨拶させていただきましたが、新年の更新は終日お屠蘇気分ですので数日間停止させていただきます。
どうぞ皆さまも体調管理しながら楽しくすてきなお正月をお送りください。

訪問者への感謝を込めて(2005.12.31)

〈はじめに〉
やや寒気も緩み、おだやかな大晦日だった。明朝の初日の出は望み薄そう。
昨日までに業務を終えて今日は買い出しに出たり、家の周りの整理などといったことに忙しかったが、それでも夜半にはWeb更新のためのコンテンツの作業をしたりという時間を設けつつ、年の瀬にあたりこの1年を振り返って考えているところだ。
〈工房 悠の課題〉
工房 悠の業務は年末の阪神地域への納品を持ってまずは上々に終えることが出来た(搬送車両の自損事故というオマケは語るまい)ので、由としたいが、ただここ数年の消費動向の低迷に改善の兆しが感じられなかったのは残念というべきだろう。
もともと価格訴求での販売路線を取っているものではないので、如何に工房 悠の木工家具の魅力を広く的確に伝えていくのかということにさらに努力を傾注していかねばならないだろう。

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年末の工房

今日は工房の大掃除(の、真似ごと)。
木工とは屑を出す仕事と見たり、、、などと嘯きたくなるほど、ゴミが出る仕事だ。
板を切っては端材と鋸屑が出て、削っては鉋屑が出て、研いではサンダーくずが出る。
出来るだけ工房内はキレイにしていた方が快適に、かつスムースに仕事が運ぶのは言うまでもない。
北欧の工場では完璧なまでにダスト処理のシステムが行き届いているようで、近代工場そのものだ。雑誌などで見る整頓されゴミひとつ落ちていないような工場内部の写真は決して偽装ではないようだ。
若い有能な工員を獲得するにもこうした環境は重要だろうし、木工といういわば旧世代の工業を近代的なものとして再構築するためにも、こうしたダスト管理システムは必至な要件なのだろう。
しかし、ボクの周りの木工所の卑近な例では、概して旧態依然とした決してキレイとは言えない工場が多いのが実態だ。
さて大掃除だが、1年間ほど世話になった親方のところでは大掃除の後は木工機械の1台ごとそれぞれにお供えをするのが慣わしだった。
神も仏もないうちではそのようなことはしないが、1年間世話になった機械にはお供えに代えてそれぞれダストを取り除き綺麗にしてやり、グリスアップや油を差すなどメンテナンスを施し摺動などを良くしてやり感謝の気持ちを表す。
仕事初めまで全く機械を使わないということでもなく、自宅と同じ敷地内にある工房なので、こうした時季を選んで新しいデザインの試作などで稼働させることもある。
まとまった休みがあれば、日頃できないクリエィティブな分野の業務もしたいし、Macのメンテナンスもしたい。読書もしたいし、録りためたDVDの映像も観たい。
などと小市民的幸せを人並みに味わいたいものだが、おそらくはアッという間の年末年始になり、気が付けばいつものような日常に振り回されていくのだろう。

テーブル納品とメンテナンス訪問


搬送車両の走行不良トラブルという思いがけないアクシデントに見舞われた災厄ではあったけれど、顧客への納品、設置の方は思った以上にスムースに事は運び、同じく翌日の顧客へのサポートも上々だった。
テーブルの納品、設置は阪神地区の私鉄沿線、とある駅近くの大きな鉄筋の個人住宅。
既にリタイアされているがビルの構えから何らかの病院を経営されていたドクターのようだ。
7月の阪急での個展に来場し、展示した大きなクラロウォールナットのテーブルを買いたい旨の希望を示して頂いたのだが、既に現物は売り上げられてしまっていた。
本当はこちらの客の方が早く来場し、気に入ってくれていたのだったが、丁度同じ時期に上のフロアで開催されていた大規模なovの展示会を見てから比較検討したいとの意向のようだったが、結果、少し遅れてきた別の客に買い上げられてしまうと言う経緯だった。
結局比較検討の結果工房 悠のものを気に入っていただき、同じものが出来るのであれば別途注文したいということだった。その結果この時季の納品ということになったものだ。

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年末の災厄

レッカー移動
<12/26記述>
今どこでタイプしているかといえば、彦根のある自動車ディーラーの館内。
何でやねん。

工房から兵庫への家具搬送で名神高速道路を走行中、米原のICを過ぎた辺りで何かに乗り上げ、走行不良になった。

あわてて路肩に寄せ確認すれば後輪の片側、パンク破損だ。バースト状態という奴。
JAFにレスキュウ依頼。降雪の中△標示板を後方20mあたりに設置。ハザードランプを点滅させJAFの到着を待つ。
その間に目的地でスタンバイしている関係者、保険会社、購入ディラー店、などと連絡を取り合う。

ケイタイの電源が怪しくなり、DC-ACコンバーターを繋げ充電する。
40分ほどしてやっと長浜からのJAFが到着。
最寄りのIC近くにあるこのディーラーへとレッカー移動。
事情を説明し、さっそくタイヤ交換を依頼。
他3本のタイヤと同じもの(ミシュラン)は取り寄せに時間がかかり、他タイヤメーカーの同等品が入手できるとのことで、これで交換作業してもらうことに。

このディーラー、本来の系列ではなく、うちでも扱いますよ、といった程度のサービスで、純正品が入手できないのもそのせいか。
これでさらに小1時間の所要。

現地到着は雪道走行での遅れと合わせ、かなりのオーバー。全く災厄の年末だ。

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墨付けの定規(補記)

スコヤ
前回に続いて墨付けに関わる道具を補記として紹介する。
大きな鋭角スコヤは工房 悠の家具、「フロアスタンド」のシェードに用いるワーロン紙を特定の角度でカットするために作成したオリジナルなもの。
アルミ板(3t)とウォールナットで作成。
こうした定規はいうまでもなく精度が要求されるものなので、慎重に制作されねばならない。また経年変形、精度劣化を嫌うものなので木部においては変形しにくい木取りをしよう。
それには若い木は避け、古い木、つまり大径木で素性の良いものを選木し、これから柾目のところを選び木取りしよう。
ここでは特殊な目的のものとして製作されたものを紹介したが、もちろん直角のスコヤを同様の方法で制作することで大きな墨付けに資するものができるだろう。
この場合はアルミではなく妻手同様木で良いだろう(アルミはカッターを用いるための選択)。
隣はディバイダーだ。これは金工用として様々なものが入手できるだろうから使い勝手の良いものを選択しよう。
どんな使い方をするのかって?。一定の長さのものに均等に割り振るような墨付けに便利。
このディバイダーは小さなナットのハンドルで幅調整するわけだが、大きな寸法変更にはナットに接触した割りナット(?)を操作することで解放され大きく任意に動かすことが可能。
その下の緑のものはビームコンパスだ。適当な木にスクリューで固定させて、円、あるいは円弧を描く。米国の木工関連ツールメーカーのもの。
これだといくらでもビームを伸ばすことが可能だ。
次は何を書こうかな。気まま過ぎるブログで体系的記述が出来ていないって?。← 反論できません。

墨付けの定規

うちで使っている「墨付け」関連の道具の一部を紹介する。
「墨付け」とは、木工の加工において初期の段階での重要なプロセスに当たる。
木工加工とは一般に所定の寸法に機械切削されたパーツに「ホゾ穴を穿つ」、「ホゾを付ける」、「欠き取る」、「溝を掘る」、「穴を開ける」などといった加工を施し、これらを接合、嵌め合わせ、目的とする造形物を形作る一連の工程なのだが、こうした加工をするための印しを付けることを「墨付け」(あるいは「墨かけ」)と呼称する(こんな説明で良いのかな?)。
したがってとても大切な工程だ。ここで誤ると、正しく接合できないなどのトラブルを起こす。
そうした「墨付け」をするためにいくつかの種類の定規がある。ここで紹介するのはそれらの代表的なものになる。

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冬空の満月

満月
列島は冷凍庫に封じ込まれたよう。
豪雪地帯の方々はさぞ大変だろうと思う。
初雪が降っても、例年では断続的に数回積もった後でないと根雪にはならないそうだが、今年はいきなりの根雪になってしまったという。
今日は望、満月だ。
デジカメと、三脚を工場前に設置し天空を仰ぎ撮影する。
やや老眼掛かった肉眼では見えない月の表情がクレーターまで含め見事に捉えられていた。
しばらくこの天候は続くようなので、風邪など引かぬようしましょう。
canon EOS kiss DN
SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
AE ISO800 F5.3
   2005/12/16/21:40撮影

記念撮影

大きな一枚板を加工する時は、ちょっと言葉にはできない特有の高揚感がある。しかも今回のものは大切に製材、乾燥管理してきたクラロウォールナットという樹種の1枚だから格別のものがある。
さらにはこの板はほとんど欠陥のない歩留まりの良い丸太からのものであったが、これまでそのほとんどを使い切り、残る数枚のうちの1枚だということからくる胸の高まりだ。
同時にまた大きな板面を削ることは決して容易な作業ではないが、これが何故か疲労感を呼ぶものではなく、逆に鉋が喜ぶと言うとおかしいかもしれないが(事実、快適な削り作業になるのだから、そのように表現するしかない)、そうした作業に取りかかれる歓びからくるものだ。
こうしたオカシナ物言いの根拠を簡単に記してみたい。
大きな工場では、こうした1枚板を扱うということは少ないかもしれないが、例えそうであっても、決して手鉋などは使わないだろう。大型の切削機械でバリバリと削っていくのだろうと思う。
うちの近くの無垢の家具造りをしているある工場では、こうした1枚板の切削用に機械を開発させ、手作業から開放させたという。
職人の熟練技など無用、というわけだ。

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