工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

墨付けの定規(補記)

スコヤ
前回に続いて墨付けに関わる道具を補記として紹介する。
大きな鋭角スコヤは工房 悠の家具、「フロアスタンド」のシェードに用いるワーロン紙を特定の角度でカットするために作成したオリジナルなもの。
アルミ板(3t)とウォールナットで作成。
こうした定規はいうまでもなく精度が要求されるものなので、慎重に制作されねばならない。また経年変形、精度劣化を嫌うものなので木部においては変形しにくい木取りをしよう。
それには若い木は避け、古い木、つまり大径木で素性の良いものを選木し、これから柾目のところを選び木取りしよう。
ここでは特殊な目的のものとして製作されたものを紹介したが、もちろん直角のスコヤを同様の方法で制作することで大きな墨付けに資するものができるだろう。
この場合はアルミではなく妻手同様木で良いだろう(アルミはカッターを用いるための選択)。
隣はディバイダーだ。これは金工用として様々なものが入手できるだろうから使い勝手の良いものを選択しよう。
どんな使い方をするのかって?。一定の長さのものに均等に割り振るような墨付けに便利。
このディバイダーは小さなナットのハンドルで幅調整するわけだが、大きな寸法変更にはナットに接触した割りナット(?)を操作することで解放され大きく任意に動かすことが可能。
その下の緑のものはビームコンパスだ。適当な木にスクリューで固定させて、円、あるいは円弧を描く。米国の木工関連ツールメーカーのもの。
これだといくらでもビームを伸ばすことが可能だ。
次は何を書こうかな。気まま過ぎるブログで体系的記述が出来ていないって?。← 反論できません。

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  • 私もビームコンパスはすごく重宝して使っています。
    米国の小物には役に立つ物が多いですね。

  • このようなものが入手出来ない頃は、棒に鉛筆の太さの穴を開けたりしてやってましたね。
    便利なものが増えるということは悪くないけれど、アイディアを創造する頭脳は劣化しているかも(いえ、ボクの場合ですがね…)

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