ミスと経験の蓄積
前回、ドジな加工ミスについて書いたが、お恥ずかしい話しだった。
いわゆるケアレスミスという領域のものだが、こういうミスは単純に不注意であることに起因する。
誰しもこういうことはある、このように猛暑が続くと集中力を欠くのも仕方がない ‥‥、などと居直るのは良くないだろうな。
こうした思わぬミスを避けるための決定的な考え方などあるとも思えないが、唯一あるとすれば、経験の蓄積だろうか。
職人の力量とは多くの仕事をこなす過程で技法を習得し、あるいはたくさんのミスを犯し、兄弟子にポカンとゲンコツを喰らい、もらったたんこぶの数だけ賢くなっていく。
つまり学習していくことでつまらないミスを避け、贅肉が絞られていくその量だけ熟練した職人として成長していくというわけだ。
“家具作家”などといった活動スタイルがあるとすれば、そうしたこととは無縁かもしれないが、職人という概念で考えれば圧倒的な経験に裏付けされたプロとしての誇り高い人といって良いだろう。






木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
